やっと手にした理想の生活だったのに……
都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。
茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。
ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。
茉菜の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。
その時、二人の前にある男が現れる。男は茉菜の夫を名乗り、穂高を追い返す。
「殺した夫が帰ってきました」(小学館文庫)が発売しました!
殺したはずの暴力夫が記憶をなくし帰ってきた。不安を感じるものの、しばらくは平穏な時間が過ぎていく。しかしやがて――
カバー写真、i_dauyu(@i_dauyu)さん
カバーデザイン、大原由衣(@kokocara_yui)さんhttps://t.co/uxTHpwYewH pic.twitter.com/Pkis0ioyT0— 桜井美奈@4月6日「殺した夫が帰ってきました」発売 (@Sakurai_Mina316) April 6, 2021
男は茉菜の夫・和希に間違いなかった。
しかし、茉菜が安堵することはなかった。
なぜなら、和希はかつて茉菜が崖から突き落とし、殺したはずだったからだ。
戸惑う茉菜をよそに、和希は茉菜の家に上がり込む。
改めて話を聞いてみると、和希は過去の記憶を一部なくしており、茉菜と一緒に暮らしたいという。茉菜は渋々それを受け入れる。
かつての和希はとても暴力的な人間だったが、いざ暮らしはじめると、暴力的な影は一切見られず、平穏な日々が過ぎていった。
しかしそんな矢先、茉菜のもとに一通の手紙が届く。手紙には一言だけ「鈴倉茉菜の過去を知っている」と書かれていて……
記憶をなくし帰ってきた、殺したはずの暴力夫。謎めいた正体と過去の愛と罪を追う、著者新境地のサスペンスミステリー。
|