~ミステリ作家からの挑戦状~
登場人物全員、同姓同名!
大胆不敵、大混乱ミステリ待望の文庫化。
大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。
いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て練習に励んでいた。
そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。
週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」ーー。報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった“名もなき”大山正紀たちの人生が狂い始める。
これは、一度でも自分の名前を検索したことのある、
名もなき私たちの物語です。
書き下ろし短編「もうひとりの同姓同名」収録
同姓同名/下村敦史 #読了
登場人物全員、同姓同名。騙されない、騙されないぞ!という気合いのもと挑んだけど、まんまと…。終盤はうわああああと転げ回りたい気分だった。SNS社会の問題に改めてぞくりともした。 pic.twitter.com/YpTUeizzJa
— はる (@haruurara_11) October 17, 2020
「主要人物全員「大山正紀」なのに視点が頻繁に変わるので、どの大山正紀視点なのかは地の文や台詞から察するしかなくて、そこに著者からのいくつもの叙述トリックが仕込まれてるのがすごく面白かった。」
「オリジナリティがある。他のどんな作品にもない独創性がこの小説の最大の武器。アイデアを売るだけなら、海外に版権を展開することも夢ではない。」
「とにかく同姓同名がこだまするがごとく、ごろごろと登場。もしも報道された殺人犯の名前と同姓同名だったら。SNS社会に一石を投じて。その影響は、”ひとつの失言で人格を全否定される時代”だと。その誹謗中傷は、”許すことを許さない時代”だと。」
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