白鳥とコウモリ 東野圭吾 (著) 幻冬舎 (2021/4/7)

遺体で発見された善良な弁護士。

一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。

「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」

2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の”告白”、その絶望――そして希望。

「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」

私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。

作家生活35周年記念作品

『白夜行』『手紙』……新たなる最高傑作、東野圭吾版『罪と罰』。

「東野作品で30冊目を読んだのがこの本。今までのなかでは私的には 1位『ナミヤ雑貨店の奇跡』 2位『白夜行』 3位『悪意』でした。今回の作品は、愛知県民には地元本とも言われる、三河から尾張までいろんな地名が出てきて親近感があり面白いです ひとつ気になったことは、著者が女性の容姿を描くとき、「皺だらけ」とか老女とか、格差つけすぎなところは、女性の読者の方には不快に感じるかもと思いました。(細かいこといってごめんなさい) でも、それ以外はとても良かったのでお勧めです!」

「「白夜行」「手紙」とはちょっと感触が違うかなと思いました。若さより円熟というか渋みというか。
読みやすかったです。」

「本作は、加害者家族と被害者家族にスポットを当てたものです。被害者参加制度も出てきます。検事は被告を有罪にすることしか考えず、弁護士は減刑しか考えない。家族の思いや疑問、真実などはどうでもいい。いったい何のために裁判を行うのか?『さまよう刃』に通じるものがあります。」


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