不眠症の9割は歩くだけで治る 長尾和宏 (著) 山と渓谷社 (2021/12/18) 1,320円

日本人の多くが不眠症に悩んでいると言われる、不眠大国日本。

なぜ、日本にはここまで不眠症が多いのか。

日本のビジネスパーソンが世界トップレベルのストレスを感じていることが原因と言われています。

また、眠れないゆえの飲酒も不眠症を助長しています。

睡眠導入剤の消費量も高く、睡眠導入剤の長期使用による弊害も多く指摘されています。

今、コロナ禍での不眠症、うつ、自殺の増加が懸念されています。

そのような時代の中で最も効果的で健康に良い睡眠法を長尾和宏先生が伝授します。

歩行は実際に診療にあたった不眠症患者の実態と治癒の経過の中で、最も効果があった方法です。

また、不眠のメカニズムや生活習慣の改善法も解説します。

はじめに――「歩くだけで9割治る」はほんま? より

「寝られへん」「2時間しか寝てないんです」「2、3時間寝たらもう目が覚めるんです」
「なんか、ごっつい怖い夢を見るんです」「毎晩寝られへんから、睡眠薬ください」

日々の外来診療のなかで患者さんからよく聞く悩みです。

睡眠に関する本はすでにたくさん出ていますが、その多くは、「なぜ人は眠るのか」といった難しい話か、「こういうふうに眠ればいい」「寝る前にこういうことはしたらダメ」などと〝眠り方〟をあれこれ指南するもの。

でも、小難しい睡眠のメカニズムを知ったところで不眠が治るわけではありません。

また、「眠り方」にこだわればこだわるほど、眠りにくくなります。

だから、この本では一切小難しいことは書きません。

病気だけでなくその方の生活も含めて丸ごと診ている町医者、かかりつけ医の視点から、「どうして眠れなくなるのか」「どうしたら寝られるのか」をお伝えします。

そして、「どうしたら寝られるのか」で大事なのは、眠り方ではなく「日中の過ごし方」です。

なぜなら、人間の活動において睡眠は〝裏〟側。起きている時間が〝表〟だから。表側が充実すれば、自然に裏側はうまくいきます。

それともう一つ、「眠れない」と悩んでいる人に多いのが、たくさん寝ようと思い過ぎていることです。

「?時間寝なければいけない」「いい睡眠を得るために??しなければいけない」といったこだわりをいったん手放して、どうか気軽にページをめくってみてください。

【内容】
1章 睡眠劣等生の医者―僕の恥ずかしい失敗談―
2章 町医者が考える、不眠症の結論
3章 町医者が見てきた、不眠大国日本はどんな国?
4章 歩けば治る 大きな「波=睡魔」がやってくる生活をしよう!
5章 睡眠薬は善か悪か?
6章 睡眠上手は生き方上手
7章 町医者が答える、眠りの悩み

「睡眠は百人百様。睡眠の取り方に絶対的な答えはない。
①日中、自分なりに快適に活動ができている
②朝起きた時にそれなりに熟眠感がある
という2点さえ満たしていれば、細かいことを気にする必要はない。
本書では、「実は睡眠劣等生である著者の睡眠による恥ずかしい失敗談」、「著者が考える不眠症の結論」「正しい日中の過ごし方と睡眠の取り方」「睡眠薬との関わり方」など
読んだ人が「目からウロコ」と感じる内容が書かれている。巻末には「夜中にトイレに行きたくなる」「数時間で起きてしまう」「どんな枕、マットレスがいいのか」などの眠りの悩みについても紹介されている。
睡眠にお悩みの方は必読です。」


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