フランチャイズ経営で失敗しないためにはどうしたらいいの?
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誰でも口をそろえて言うのですが、起業は極めてハイリスクです。

10人起業して1人しか成功しないというのですから当然と言えば当然です。

そのような中にあって、フランチャイズ経営は成功率が高いことで知られているのです。

なによりも本部からノウハウがもらえることが大きいですし、本部の持つブランドをその使えるところが一番のメリットと言えるでしょう。

しかし、そのように恵まれているフランチャイズ経営でも失敗するケースもあるのです。

ある、というよりも実際に多くの人が見かけているのが、コンビニ店の閉店の事実です。

いつのまにかコンビニができてるな、と思っても、いつのまにか閉店しているのですからフランチャイズ店を経営して、軌道に乗せるのも大変なのです。

Contents

フランチャイズ経営の失敗例

フランチャイズ経営の失敗例にはどのようなものがあるのでしょうか。

主なフランチャイズ経営の失敗例では「資金」と「環境」さらには「オーナー」の3つです。

資金

フランチャイズ経営で問題になるのが資金不足です。

失敗するのは、比較的早い時期で開業間もなくと考えてもいいでしょう。

典型的な例では、開業資金が当初の予定よりもたくさんかかった、ランニングコストが高くなってすぐに資金ショートした、というものです。

フランチャイズ経営において、最初からギリギリの資金で開業すると、このようなケースになってしまうのです。

多くの人はフランチャイズ本部の援助があると思うでしょう。

それでは、コンビニが閉店しているのをどう思うでしょうか。

フランチャイズのオーナーが白旗を上げるのを本部は助けることをしません。

もっと他に、フランチャイズ経営をしたいと思っている人が多いですから、やる気のないフランチャイズ経営者を助けるようなことはありません。

もっともやる気のある人に救いの手を差し伸べることはするのですが、それにも限度があるのです。

最初にフランチャイズ経営の研修もあります。

本部からの経営ノウハウも叩き込まれるでしょう。

そのような中にあって資金ショートするのは経営側の責任であるのは間違いないのです。

ですから、最初から余裕のある資金計画を立てなくてはいけないのです。

お金が無くなってはどうすることもできません。

また、将来展望もないのに、資金ショートした穴埋めを借金で補うのは事態をさらに悪化させてしまうのです。

だめなものはダメなのでフランチャイズ経営でこけそうになった場合はできるだけ早く見切りをつけたほうがいいでしょう。

環境について

フランチャイズ経営で失敗するのは、環境の変化もあります。

フランチャイズ経営では、フランチャイズ本部のブランドを最大限に活用できます。

これは大きなメリットなので、開業時にある程度の集客を見込むことができます。

この意味が大きいのは、店舗経営で一番大切な集客をフランチャイズ本部のブランド力に委ねることができるのです。

フランチャイズ経営の、開業時のハードルが低いのは、このためです。

開店すると、お客さんがすぐに来てくれるのはまさしくブランド力の賜物と言ってもいいでしょう。

こう言いきってしまうと、順風満帆に思えるのですが、フランチャイズ経営ではここにも落とし穴があるのです。

それは環境の変化です。

いくら集客力があるといっても、人の流れも大事です。

区画整理などで道路がなくなってしまうと、人の流れも変わってしまいます。

同じようなフランチャイズ店が近くにできると途端に人の流れが変わってしまうのです。

環境の変化は、ライバル店の出店などもありますし、同じブランドのフランチャイズ店の出店もあるでしょう。

フランチャイズ経営はブランド力に頼るものですから、環境の変化に敏感に対応することができません。

競争の激しい、市部のコンビニ業界では、フランチャイズ店の真横や道路をはさんだ真向かいに、ライバルのフランチャイズ店ができるのは普通の光景です。

さらに、近くに大型ショッピングモールができてしまうとお手上げ状態となります。

身の回りを眺めても、長く続けているフランチャイズ店を探すほうが大変かもしれません。

環境の変化はいかんともしがたいものがあります。

それについて、本部が助け船を出すことはありません。というよりも助ける方法もないのです。

このような環境の変化は不運というよりも、よく見かける光景と考えていいでしょう。
フランチャイズで始めるオーナー生活

オーナーの問題

フランチャイズ店で、本部のブランド力を利用できるからといって、経営努力をしなければ売り上げもあがりません。

何よりも、オーナーにやる気がなければ、あるいは商才がなければいくらブランド力があってもお客さんは離れていってしまうのです。

やる気の無さ、商才の無さは接客に表れることが多いです。

接客態度が悪ければ、お客さんも離れてしまうことでしょう。

フランチャイズ経営の失敗では「経営者の能力不足」も多いのです。

自ら店舗経営を営むことで、経営者としての資質も問われているのです。

フランチャイズ経営だから、何もしなくてもお客さんは来てくれるというのは大きな間違いです。

また、多くの経営者は自らレジに立って接客しています。

実際にそういったところで人件費をカバーしなければ、本部に支払うロイヤリティが捻出できないからです。

そのあたりを甘く見るフランチャイズ経営者も多いですから、失敗も目に見えているということですね。

経営者の大切な仕事として、従業員の教育があります。

これは、店舗を始めると、本部の手を離れますから、自分で従業員を育てていかなくてはいけません。

このあたりが適当になってしまうと、接客の質の低下が始まって、集客ができずに売り上げも落ちてしまうことになるのです。



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