MUNAKATA: Beyond Van Gogh
「ワぁ、ゴッホになるッ!」
1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した棟方志功。
しかし、絵を教えてくれる師もおらず、画材を買うお金もなく、弱視のせいでモデルの身体の線を捉えられない棟方は、展覧会に出品するも落選し続ける日々。
そんな彼が辿り着いたのが木版画だった。彼の「板画」は革命の引き金となり、世界を変えていくーー。
墨を磨り支え続けた妻チヤの目線から、日本が誇るアーティスト棟方志功を描く。
感涙のアート小説。
原田マハさんの最新刊『板上に咲く』が刊行されました。主人公は棟方志功。サブタイトルには「MUNAKATA: Beyond Van… pic.twitter.com/1NTxD6i1IR
— 芸術新潮 (@G_Shincho) March 8, 2024
著者について
1962年東京生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。
森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。
2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。12年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五郎賞受賞。
17年『リーチ先生』(集英社)で新田次郎文学賞受賞。
著書に『暗幕のゲルニカ』『サロメ』『たゆたえども沈まず』『美しき愚かものたちのタブロー』『風神雷神 Juppiter, Aeolus』『〈あの絵〉のまえで』『リボルバー』など。
「むちゃくちゃ良かったです。
棟方志功という版画家の奥さんが主人公ですが,時代背景やら売れない芸術家がどう成功をおさめるかという話もよかったし,渡辺えりさんのナレーションもすごく上手くて聞き入りました。」「昔のテレビドラマ「ゲゲゲの女房」を思い出しました。
ゴッホに魅了され、版画に心血を注ぐ夫を、妻がひたむきに支える姿に感動しました。
昭和的な女性の献身と内に秘めた強さがよく伝わってきました。
読み終わったあと、運をたぐり寄せる人にはどこか共通項があるな、と思いました。」「よかった。マッチしていた。ナレーションに大きく左右されるされる作品だと思った。好みの作者でしたので迷わず拝聴。渡辺えりさん、さすがです。一気に聴けた聞きごたえのある作品でした。」
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