離婚は未来を明るく照らす決断だったのか、それとも老後を棒に振る愚行だったのか…?
夫にとって、私と結婚したことが「人生最大の失敗」だったそうです。
それはこっちのセリフだと、50歳を目前に離婚しました。
独り身になってみてしみじみわかる、孤独と喪失と焦燥。
数十年ぶりの独身生活に困惑しつつ、今日も自分を生かすため、働かなきゃなりません。
「人生最大の失敗」野原広子
コミックは久しぶり。
結婚ね。
一度もしない人もいるし何度もする人もいる。
思うところあってとても身につまされる内容でした。 pic.twitter.com/6WeVnwTGoM— akiko (@arama_akko) September 24, 2022
離婚は未来を明るく照らす決断だったのか、それとも老後を棒に振る愚行だったのか…?
主人公エリコの、真の「人生最大の失敗」とは、何だったのか…。
第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞作『消えたママ友』の作者、野原広子の描き下ろし最新作。
50代を目前にして、夫の一言をきっかけに離婚を選んだ主人公。
つかのまの自由や孤独、後悔や希望をないまぜにしながら人生後半戦に足を踏み入れる姿を描きます。
視点は、主人公、元夫、離婚できない女友達、口うるさいおばさん、大学生の娘…などさまざまな登場人物に切り替わりながら、「結婚とは、離婚とは。そして人生最大の失敗とは?」を描く、しみじみと心に残る作品です。
【人生最大の失敗(野原広子著)】届いたとたんに3回読んで3回唸った。離婚後の元夫婦の心の描写が胸を打つ。結婚も離婚も失敗じゃなくて、毎日「失敗の人生だな」と思い続けることが失敗なのかもなと思いました。力作&名作。なんども読み返すと思う。 pic.twitter.com/OxjCPnvFKE
— おぐら なおみ (@ogura_naomi) September 19, 2022
「主人公と同じ立場のものです。50を前にいま、離婚の準備を進めています。家を出て頼れる実家もなく1人になる、そこまでするほどもう家庭が苦しく無意味なのです。イライラしながら料理を作るのも一緒。同時に、幸せだった頃を思い出しては泣いています。1人になるのにはゆうきがいる。でも、頑張ってわたしもいきていきます。そんな悩みに寄り添ってくれるものはなにもなかった。本当に、寄り添うような漫画をありがとう。」
「去年まさに同じような経験をした者なので、読んでいて涙が出てきました。僕は振られた方ですが、きっと至らない点がたくさんあり元奥さんには迷惑をたくさんかけたと思います。やり直せるならやり直したいけどそんな事は無理、でもそれでも生きていかなきゃいけない、そんな人達に向けて元気をくれる一冊です。僕もこれからを精一杯頑張って生きていきます。」
「私は、男性ですが、男性側、女性側、子供の視点を知ることができ、考えさせられる内容でした。
私も夫婦仲が最悪で、離婚を考えない日はないですが、妻の側の視点にたって考えてみたいと思いました。」
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