『赤と青とエスキース』で2年連続本屋大賞にノミネートされた青山美智子氏の最新文庫。
ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた!
突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんの願いを叶えないと、その文字は消えないようで……。
「お当番さん、わしを楽しませて」幸せになる順番を待つのに疲れた印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気に入らないワンマン社長。
奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか彼らの悩みも解決していて……。
青山美智子氏が贈る、笑えて泣けるエンタメ小説です。
巻末には、大人気ミニチュア写真家であり、本作のカバーを手がけた田中達也氏との対談も収録しています。
2020年7月刊行の単行本『ただいま神様当番』、待望の文庫化です。
ただいま神様当番 青山美智子#読了
ほっこりする5編の連作短編集。
神様なのに、「お願いごと、きいて」「楽しませて?」とか駄々っ子みたいな所がなんとも微笑ましい??
神様の導きにより、ほんの少し見方や行動し、変わっていく姿に応援したくなる。私は神様からどんなお願いされるのだろう。 pic.twitter.com/6brjMB4BLC
— たん@読書垢 (@tanfreecat) June 29, 2022
「神様がかわいすぎて、お茶目すぎて、たまりません。なんとなく、はなかっぱの中のマスターカッパーみたいなビジュアルが私の頭には浮かんでしまってますが…。
かわいくてお茶目で、ちょっと迷惑なのに、人として本質的に大切なことに気づかせてくれたりして、あぁもう!私の手首にも来てほしい!
でも、私、落とし物がどんなに魅力的で自分が欲しくてたまらなかったものであっても、ビビりなもんで、絶対ネコババできないから神様来てくれんやーん…と、身悶えしております。」
「頑張っていたけど、行き詰まってしまって、でも道が見えなくなることって、誰にでもあります。そんな日常の、自分自身のさまざまなお困りごとや理不尽さと重ねながら、楽しく読めました!
あり得ない「神様」の存在も、もしかしたら、居そうな気がしたりして。青山美智子さんの作品を読むと、いつも感謝したくなります。ありがとう。明日も元気に頑張るゾ!」
「夢を叶える象に似てたけど、とっても心温まるお話しでした。同じ時間のバスに乗って通勤通学する人たちが神様を喜ばせるお当番神様当番を通じてそれぞれ今まで見てこなかった視点で幸せを掴んでいく。。大切なものに気がついていくそんなお話です。素敵な物語なのでおすすめ致します。」
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