「家族に挫折したら、どうすればいいんですか?」
太平洋戦争直前、故郷の岐阜から上京し、日本女子体育専門学校で槍投げ選手として活躍していた山岡悌子は、肩を壊したのをきっかけに引退し、国民学校の代用教員となった。
西東京の小金井で教師生活を始めた悌子は、幼馴染みで早稲田大学野球部のエース神代清一と結婚するつもりでいたが、恋に破れ、下宿先の家族に見守られながら生徒と向き合っていく。
やがて、女性の生き方もままならない戦後の混乱と高度成長期の中、よんどころない事情で家族を持った悌子の行く末は……。
新聞連載時から大反響! 感動という言葉では足りない、2023年を代表する傑作の誕生
「気がつくと頭の中で物語が映像化されている。登場人物たちと共に生活を営んでいるように思えてくる。見事な描写力である。「血縁が家族を作るのではない。人間は善なのだ」……作者のそんなつぶやきが聞こえてきそうな、心温まる傑作」 ――作家・小池真理子
1センチほど雪が降りました。
明日には融けるでしょう。
寒いけれど夏の暑さよりはいいかなと思ったり。新聞の小説「かたばみ」(木内昇先生)を毎朝読んで泣いてます。今朝の106話、しばらく泣いてました。
木下恵介監督の映画(フォロワー様に教えていただいた)にも少し似た戦時中の庶民のお話です。 pic.twitter.com/0aYBDGolB9— NIG18 (@NIG181) December 17, 2021
「母の優しさ、輝く心、ハート型の3つの葉。
そう、「かたばみ」は何度こけかけても、くじけず立ち上がる。
戦時中から戦後の”なにくそっ”、”好きなものに向かう一所懸命”に。
それは”尊い道”だった。
子供のためなら身を挺す親心を喩えた「焼け野の雉(きぎす) 夜の鶴」が響く。
涙腺が緩む珠玉の感動小説だ。」「新聞連載時に夢中になり、いつ書籍化されるのかと待ちきれない思いでした。
悌子を始め、登場人物一人一人が丁寧に描かれており、
一緒に泣いたり笑ったり怒ったり。
毎日どれだけ楽しみに読み進めたことでしょう。
唯一残念なのは、
新聞連載時のイラストが書籍では表紙カバーのみだったということ。
伊波二郎さんの毎日の挿絵も最高だったのです。」「健康的でおおらかな悌子、身体が弱く斜に構えたところのある権蔵、この二人が夫婦となって、血のつながらない清太を養子として育てる。三人の存在が愛おしくて、思わず応援したくなる。東京新聞連載時から引きこまれた作品です。清太と実母の雪代が偶然再会し、それを見た悌子が二人を引き離す場面は涙なしには読めません。誰も悪くない、悪いのは戦争なんだ。イタリア映画の「ひまわり」を思い出した。涙あり、笑いあり、ドキドキの場面あり、文句なしに2023年の家族小説ベスト1に推薦します。」
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