記憶喪失になったぼくが見た世界 坪倉優介著 朝日文庫

20年間、読まれている感動の1冊。

テレビドラマ化され、バラエティー番組、新聞、雑誌、SNSでも紹介。

「こんな話があるのか……」と大反響!!

現在48歳の坪倉優介さんは、今から30年前、大阪芸術大学1年生のときに交通事故に遭い、

記憶だけでなく、食べる、眠る、トイレなど、生きていくのに必要な能力を失い、お金や漢字まで忘れてしまいます。

それはまるで、18歳の赤ちゃんと同じだったのです。

目の前に出されたお米は、「きらきら光る、つぶつぶ」としか思えなかった坪倉さんには、世界はどのように見えたのか……。

目の前に立つ「オカアサン」という女性のことを、

どのような経験を積み重ねながら、心から本当の「お母さん」と呼べるようになったのか……。

ドラマでよくあるような、事故前の記憶が戻るようなことはありません。

反対に、坪倉さんは記憶が戻るのが怖いと言っています。

それは、すべてを克服し今があるからでしょう。

傍から見れば、人生を2度体験しているかのように見えますが、本人にとっては今が1度の人生なのです。

まさに事実は小説より奇なりを実践していると言ってよいでしょう。

現在は草木染職人として才能を開花させています。


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