「嫌いっ!」の運用 中野信子(著) 小学館 (2020/11/26)

「嫌い」という感情を生かして生きる!

人間誰しも、他人に対して部分的あるいは全体的に「好き嫌い」という感情を抱きがちです。

「”嫌い”という感情を抑えられれば、もっと良好な人間関係を築けるのに・・・」とも考えますが、そもそも好悪の感情は、人間として生きていくうえで必ずついて回るもの。

ならば、「嫌い」という感情をしっかり理解して、戦略的に利用することに目を向ければ、同性、異性を問わず、他人との日々の付き合いが楽に、かつ有効なものになります。

そこで本書では、“嫌い”の正体を脳科学的に分析しつつ”嫌い”という感情を活用して、上手に生きていく方法を具体的に探っていきます。

人とのコミュニケーションにおいて、「嫌い」という感情を抱くだけでは、もったいない! 「嫌い」を活用する具体的な術が満載です。

「①本書を読んで、乃木坂46の新曲「僕が僕を好きになる」の歌詞(秋元康作詞)を思い出した。
②嫌いな人の名前と嫌う理由を書いていくと、いくらも書けない。ということはさほどその人のことを嫌いではないのだ。
③むしろ他人を嫌う自分が一番嫌いなのだ。その気持ちを捨てることで「僕が僕を好きになる」のである。
④嫌いなタイプというが、その実体はないのである。
相手に「あなたのこと嫌いです」という人はいないだろう。
⑤先日のトーク番組で、ホラードラマに主演した若手女優が撮影時も怖かったと話すと、お相手のお笑いタレントが「怖いドラマは一切視ない」と話した。正直に話しているが、この返答は、「あなたのドラマは視たくありません」と述べているのに等しい。相手への不快感・嫌悪感を伝える表現ではないか?
⑥「嫌いです」の発言ご相手に不快感・嫌悪感を伝えてしまうことがある。
さりげない一言が相手を傷つけるのだ。
では、「嫌いです」をどう伝えれば良いか?
⑦「ホラードラマはどちらかと言えば苦手かな」と少し婉曲的な表現を使えば良い。
これで相手を傷つけないで済む。
「嫌いです」をどのように使えば良いか、本書が教えてくれる。
お勧めの一冊だ。」


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