皇帝たちの中国 始皇帝から習近平まで 岡田英弘(著) ワック (2022/1/28) 990円

「岡田史学」のエッセンス、本書にあり

現代中国人は「漢文」が読めないので、十九世紀までの「中国王朝」の歴史はまったく知らない。

本書は、始皇帝をはじめ、主に、中国史上非常に有名な五人の皇帝(前漢・武帝、唐・李世民、元世祖フビライ・ハーン、明・洪武帝、清・康熙帝)を中心に、その生涯を語りながら、中国人も知らない「中国」を描ききった出色の中国論。

本書は2006年に小社より刊行された『誰も知らなかった皇帝たちの中国』を改題し、宮脇淳子氏の新版に寄せての書下し「毛沢東路線への復帰を本気で進めている新皇帝・習近平」を新たに収録したものです。

始皇帝から始まり、中国共産党が天下を取って以降も、毛沢東から習近平に至るまでの中国の歴史をひもとけば、それらはすべて「皇帝たちの歴史」だったのだ!

そして今、習近平が中国の「最後の皇帝」(ラスト・エンペラー)となるのかが問われている。

そのためにも本書を手にとり、中国史の真実を直視していただきたい。


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