
頑張るほど空回りして、それでも愛おしい、この人生。
都会的で悲観的、不器用でまっすぐな40の瞬間。
『明け方の若者たち』『わたしたちは、海』の著者、待望の初エッセイ集。
『ベスト・エッセイ2024』に選出された”「行けたら行く」で、本当に行く人”収録。
〈収録作〉
- あのときマカロンさえ買わなければ
- 照明と雷鳴
- くだらない背中
- シングルライダーズ・ハイ
- 肉食獣のアパレル店員
- カメムシが翔んでいる27番
- 憂鬱と造花
- よかった人
- 仕組まれた偶然
- 下北沢で文字を書く
- 高尾山から映画館
- さわやかに「美味しくない」と言えるだろうか
- 本棚のはずかしい
- の、せい
- 人生が届く
- スターバックス、祭りの終わり
- 「行けたら行く」で、本当に行く人
- 記憶の中の公園
- 変わる意味
- 作り話で飯を食う
- 一瞬でも誰かの「特別」になれた男
- 後天性の雨男になりました
- 雨だけではなかったのだ
- メルカリでサイン本が売られている
- 元恋人からSNSブロックされ選手権
- 笑顔はWEBサイト限定
- 終電間際の攻防戦が懐かしい
- 声出し解禁ライブで愛を叫ぶ
- 海の街に越す
- 小説家とシューベルト
- ただ笑った夜を覚えている
- 全部、永遠が悪い
- 空飛ぶバスから飛び降りる
- 肩書きと現実
- 「いろいろあったよ」と笑って言えたら
- 近すぎるのもまた問題である
- ジブリみたいな老人と私
- 長く生きてみれば
- ある平日

著者プロフィール
1986年、東京都生まれ。一般企業勤務を経て、2014 年よりライターとして活動を開始。2020年刊行の小説家デビュー作『明け方の若者たち』(幻冬舎)が大ヒットを記録し、映画化。2021年にはロックバンドindigo la Endとのコラボレーション作品として二作目となる小説『夜行秘密』(双葉社)を刊行。東京 FM でのラジオパーソナリティや雑誌連載など、活動は多岐にわたる。
「あのとき、確かに心が少し軽くなった。
夜、子どもが寝静まったあとにこの本を開くと、都会の片隅で誰かが自分と同じように迷っている姿が浮かび上がる。小さな後悔や行き違いが積もって、胸の奥に重石のような不安が残る感覚が、妙にリアルで痛い。仕事帰りの電車でスマホを握りしめ、ただ茫然とサイトを眺めて現実をつなぎ止めている自分の姿と重なる。著者の言葉は、霧の中でかすかに差す街灯みたいだ。足元が見えなくても、そこに光があるだけで少し前を向ける。救いではなく、共に立ち止まる温度をくれる一冊だったと思う。」
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