いのちの十字路 南杏子 (著) 幻冬舎 (2023/4/5) 1,650円

次は、絶対に同じ後悔をしない。

明日からも、患者さんのために生きる。

悩んでばかりで、自信が持てない、訪問診療所の新米医師・野呂聖二。

コロナ禍、在宅介護の現場で奮闘する彼は、ヤングケアラーの過去を封印していた。

吉永小百合主演映画『いのちの停車場』原作続編!

老老介護、ヤングケアラー、8050問題……。

介護の現場で奮闘する若き医師とその仲間たち。

愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるように――。

医師国家試験に合格し、野呂は金沢のまほろば診療所に戻ってきた。

娘の手を借りず一人で人生を全うしたい母。

母の介護と仕事の両立に苦しむ一人息子。

末期癌の技能実習生。

妻の認知症を受け入れられない夫。

体が不自由な母の世話をする中二女子。

……それぞれの家庭の事情に寄り添おうとするけれど、不甲斐ない思いをするばかりの野呂には、介護していた祖母を最後に“見放してしまった”という後悔があった。


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