私を捨てた“お母さん”の走馬灯には、何が映っているのだろう。
人生の思い出をめぐる、謎めいた旅行会社に誘われた16歳の少女のひと夏の物語。
小川春香、16歳。
3歳で母に捨てられた彼女は、育ての親である祖母も亡くし、正真正銘のひとりぼっちだ。
そんな彼女が出会ったのが走馬灯を描く旅をアテンドする〈ブレーメン・ツアーズ〉。
お調子者の幼馴染、ナンユウととも手伝うことに。
認知症を患った老婦人が、息子に絶対に言えなかった秘密。
『はるか、ブレーメン』#重松清 著 #幻冬舎 #税別 1800円
わたしを捨てた“お母さん”の走馬灯には、何が映っているのだろう。
人生の思い出をめぐる、謎めいた旅行会社に誘われた16歳の少女の初夏の物語。
少し不思議で、やさしくてあたたかい。
重松清、32年目の真骨頂! pic.twitter.com/EC4hFB8OFW— 平林堂・外販部 (@heirindo) April 6, 2023
ナンユウの父が秘めていた、早世した息子への思い。
様々な思い出を見た彼女は。
人の記憶の奥深さを知る。
そんな折、顔も覚えていない母から「会いたい」と連絡が来るのだが……。
私たちの仕事は走馬灯の絵を描くことだ。
それは、人生の最後に感じるなつかしさを決めるということでもある。
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