はるか、ブレーメン 重松清 (著) 幻冬舎 (2023/4/5) 1,980円

私を捨てた“お母さん”の走馬灯には、何が映っているのだろう。

人生の思い出をめぐる、謎めいた旅行会社に誘われた16歳の少女のひと夏の物語。

小川春香、16歳。

3歳で母に捨てられた彼女は、育ての親である祖母も亡くし、正真正銘のひとりぼっちだ。

そんな彼女が出会ったのが走馬灯を描く旅をアテンドする〈ブレーメン・ツアーズ〉。

お調子者の幼馴染、ナンユウととも手伝うことに。

認知症を患った老婦人が、息子に絶対に言えなかった秘密。

ナンユウの父が秘めていた、早世した息子への思い。

様々な思い出を見た彼女は。

人の記憶の奥深さを知る。

そんな折、顔も覚えていない母から「会いたい」と連絡が来るのだが……。

私たちの仕事は走馬灯の絵を描くことだ。

それは、人生の最後に感じるなつかしさを決めるということでもある。


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事