レモンと殺人鬼 くわがきあゆ (著) 宝島社 (2023/4/6) 780円

十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。

しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。

被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。

「どんでん返しが大好きな私にとって最高の作品でした!
最初から最後まで、物語にどんどんと引き込まれていき、そしてある一文で鳥肌が立ちました。
狂気に満ちた人間たちに翻弄されて、読み終わったあとは放心状態になります。
沢山伏線がはってあるので、何度も読み返したくなる作品です!」――齋藤なぎさ(女優・声優)

「二転三転四転五転の展開にねじ伏せられました」――瀧井朝世(ライター)

「時計の針が何度も同じように同じ所を回るように、この作品の人物もまたそうであるのかもしれない。
最後に少しもやもやが残ったが、それも時計の針と同じかと思うと…
主人公である美桜もまた時計の針の一部であったのなら、その時計の針を動かしているモノは何なのだろうか。
続編、スピンオフでも良いので時計の針を動かすクォーツが見てみたくなった。」


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