宮崎駿とジブリ美術館 スタジオジブリ (編集) 岩波書店 (2021/1/16)

日本はもとより世界中の人々が一度は訪れてみたいと思う、ジブリ美術館。

ここには宮崎駿監督のこんな美術館をつくりたい、という長年の想いが数多くちりばめられている。

二分冊のうち『美術館をつくる』には、子どもたちを魅了する入り口から始まり、

建物の内装、映像展示室、常設展示、カフェなどがどのように考えられ、つくられたのかが、数多くのイメージボードとスケッチとともに描かれている。

そして開館から20年、数多くの魅力的な企画展示がおこなわれ、多くの来館者があった。

『企画展示をつくる』では宮崎監督が深くかかわった13のテーマの実現にむけての舞台裏を、膨大な絵とメモから明らかにしていく。

■各巻構成

◆『美術館をつくる イメージボード、スケッチ集』
・宮崎駿 創作の根底にあったもの
・映画をつくるように美術館をつくる
建物の全体と細部を同時に考える
「アニメーションができるまで」をどう見せるか
置くべきものを考え、舞台をつくる
細部へのこだわりが、全体につながる
試行錯誤を重ねた美術館設計
実現しなかったアイデア
・ジブリ美術館のはじまり
・ジブリ美術館のできるまで、できてから
見世物小屋のような美術館がつくりたかった〈宮崎駿インタビュー〉
かかわってくれた多くの人の尽力で、ジブリ美術館は生まれた〈鈴木敏夫インタビュー〉
・図版、英訳

◆『企画展示をつくる 2001年~2020年の軌跡』
・宮崎駿 展示物にかけた想い
・天空の城ラピュタと空想科学の機械達展
・アルプスの少女ハイジ展~その作り手たちの仕事~
・イギリスの友人を紹介します。
『アードマン』展
・ 3びきのくま~映画にできないとっておきのおはなし~
・ジブリの森のえいが展―土星座へようこそ―
・「挿絵が僕らにくれたもの」展―通俗文化の源流―
・クルミわり人形とネズミの王さま展~メルヘンのたからもの~
・幽霊塔へようこそ展―通俗文化の王道―
・そのほかの企画展示
・企画展示、資料
・図版、英訳

「企画展をつくる、美術館をつくる、どちらもとても面白い内容です。内容が充実すぎていて少しずつ読み進めています。
特に「企画展をつくる」では、今までの企画展パンフレットとはまた違う深い内容で、本が大きいので細かい書き込みなどもじっくり読めるのがおもしろい。個人的に「くるみわり」展と「幽霊塔」展が好きなので読み応えありました。
定価で買いましょう。出版社で重版中ですし、焦らなくても手に入ります。」

「宮崎駿監督のファンなら大満足できます。高額の大型本ですがファンなら後悔しません。宮崎駿監督の細部まで考え込まれた世界観を是非。」


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