真夜中のたずねびと 恒川光太郎(著) 新潮社 (2020/9/16)

闇はあなたの後ろに、今も佇む――。

忍び寄る足音に背筋が寒くなる連作集。

次々と語られる、闇に遭遇した者たちの怪異譚。

ゲストハウスでほんの一時関わっただけの男から送られてくる、罪の告白。その内容は驚くべきもので……(「さまよえる絵描きが、森へ」)。

弟が殺人事件を起こし、一家は離散。

隠れ住む姉をつけ狙う悪意は、一体、誰のものなのか(「やがて夕暮れが夜に」)。全五篇。

「恒川先生の新作待ちに待ってました」

「現代を舞台にした暗めの短編集です。
恒川光太郎さんらしさは薄く、幻想的な小説を期待すると肩透かしを食らいます。
最近出版され読んだ小説の中では、貴志祐介さんの『罪人の選択』作中のタイトルが近い雰囲気だったでしょうか。
帯には怪奇譚のようなあおりが入っていますが、読んだ感想としてはサスペンス…という印象を抱きました。
決して退屈ではなく、文章も読みやすいのですが
恒川光太郎さんの作風では余韻の残る不思議な話がとても好きなので、私にとっては今回は残念な小説でした。
長らく長編小説も出ていないのでそちらにも期待しつつ、また次回作を待ちたいと思います。」


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