「のど自慢」「ふるさと歌まつり」「紅白歌合戦」の名司会で日本中を熱狂させた、昭和を代表するアナウンサー、宮田輝。
だが、なぜか評伝らしきもが書かれたことがなかった。
田中角栄に口説かれ、NHKを定年前に退職して、参議院議員になったことがその理由なのか? それとも……。
本書は未亡人の恵美さんに信頼された筆者が、宮田家から膨大な資料の提供を受け、初めて挑んだ本格評伝。
宮田が歩んだ道のりは、まさに昭和の日本そのもの。
数々の番組の裏話や著名人のインタビューもあって、エンターテインメントとしても楽しめる1冊。
みのもんた氏など他局の後輩アナウンサーの目標ともなった宮田の司会術の奥義も面白い。
古き良き昭和を切り取った力作。
古谷敏郎『評伝 宮田輝』、
帯の文藝春秋100周年のロゴがよく似合う。遅れてきた「人間発掘」シリーズ。
文藝春秋70周年のときに、「書き下ろしノンフィクション 人間発掘」として塩田潮『江田三郎』や保坂正康『後藤田正晴』などの人物評伝が刊行されたけれど、それに重なる。 pic.twitter.com/yK61hSiUxL
— urbansea (@urbansea) March 9, 2022
|