評伝 宮田輝 古谷敏郎 (著) 文藝春秋 (2022/3/9) 2,420円

「のど自慢」「ふるさと歌まつり」「紅白歌合戦」の名司会で日本中を熱狂させた、昭和を代表するアナウンサー、宮田輝。

だが、なぜか評伝らしきもが書かれたことがなかった。

田中角栄に口説かれ、NHKを定年前に退職して、参議院議員になったことがその理由なのか? それとも……。

本書は未亡人の恵美さんに信頼された筆者が、宮田家から膨大な資料の提供を受け、初めて挑んだ本格評伝。

宮田が歩んだ道のりは、まさに昭和の日本そのもの。

数々の番組の裏話や著名人のインタビューもあって、エンターテインメントとしても楽しめる1冊。

みのもんた氏など他局の後輩アナウンサーの目標ともなった宮田の司会術の奥義も面白い。

古き良き昭和を切り取った力作。


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