猫が30歳まで生きる日 宮崎徹(著) 時事通信社 (2021/8/4)

治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見

世紀の大発見! 猫の寿命が2倍に!?

猫の腎臓病の原因がついに解明。

AIMは人間のさまざまな病気にも活用可能

医療現場に革命が起こる

出版社からのコメント

世紀の大発見「AIM」で、猫の寿命が2倍に!

しかも、人間のさまざまな病気にも活用可能。

人も猫も、もっと長生きできる未来が来る。

日本では1000万頭近い猫が飼われているといわれますが、その多くが腎臓病で亡くなっています。

猫に塩分を控えた食事をさせて日々気をつけていても、加齢とともに腎機能は必ず低下してしまいます。

そんな猫の腎臓病の原因は、これまでまったく不明でした。

そんななか、宮崎徹先生が血液中のタンパク質「AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)」が急性腎不全を治癒させる機能を持つことを解明しました。

猫は、このAIMが正常に機能しないために腎臓病にかかることもわかったのです。

このAIMを利用して猫に処方すれば、腎臓病の予防になり、猫の寿命が大幅に延び、現在の猫の平均寿命である15歳の2倍である、30歳まで生きることも可能であるとされています。

──これは、愛猫家にとっては、とてつもない朗報です。

さらに、AIMは、猫だけでなく人間にも効き、また腎臓病だけでなくアルツハイマー型認知症や自己免疫疾患など、これまで〈治せない〉と言われていた病気にも活用が期待されます。

本書は、最新医療の研究現場のリアルを伝えます。

【本書目次】
はじめに――ヒトの医者、ネコの薬に挑む
序 章 「余命1週間」からの復活
第1章 臨床から基礎医学の世界へ
第2章 研究の修業時代
第3章 謎のタンパク質「AIM」との出会い
第4章 〈治せない病気〉とAIM
第5章 AIMによる〝ゴミ掃除〟と腎臓病
第6章 ネコの腎臓病とAIM
第7章 腎臓病のネコにAIMを投与
第8章 ネコ薬の開発
第9章 臨床試験に向けて
第10章 新型コロナウイルスとAIM

著者について
宮崎 徹(みやざき・とおる)
東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター分子病態医科学教授
1986年東京大学医学部卒。同大病院第三内科に入局。熊本大大学院を経て、92年より仏ルイ・パスツール大学で研究員、95年よりスイス・バーゼル免疫学研究所で研究室を持ち、2000年より米テキサス大学免疫学准教授。06年より現職。タンパク質「AIM」の研究を通じてさまざまな現代病を統一的に理解し、新しい診断・治療法を開発することをめざしている。

「猫を飼っているのでタイトルに興味を覚えて取り寄せましたが病を治す為の研究のお話がとても興味深く一気に読み終えました。人も猫も救われる日に期待が膨らみます。」

「読んでいて、スラスラ頭に入ってくる内容です。宮崎先生がAIMというタンパク質を見つけたか?から始まり、AIMの役割に辿り着くまでのストーリー的な内容です。読んでいて思ったのが、先生の探究心、諦めない精神力、挑戦力!!これには感服させられました。こういう先生が、今の日本にどれだけいるんだろう?海外では、研究費がすぐに集まるのに、日本では結果がでる研究でないと研究費もでないのを知り、医学さえと他の先進国に及ばないのだと思いました。それがAIM製剤完成までの遠い道のりなのだと。しかし、一刻の猶予もありません。うちの子初めとする他の腎臓病をもつ猫ちゃんたちを救うためにも、一日も早く商品化してほしいです。」

「一気に通読。AIMタンパク質は猫だけじゃなく、人間にとっても大きな希望だ。これって、まさにノーベル賞ものではないだろうか。研究が実を結び、1日も早く画期的な薬が世に出ることを期待したい。宮崎先生の生きざまにも感激した。印税の一部は研究プロジェクトに充てられるそうだ。それに貢献できただけでも、この本を買った意義がある。」


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