九十八歳。戦いやまず日は暮れず 佐藤愛子(著) 小学館 (2021/8/6)

『九十歳。何がめでたい』の待望の続刊!

2016年に発売した『九十歳。何がめでたい』は2017年の年間ベストセラー総合ランキング第1位になり、現在までに130万部を超えるベストセラーになりました。

本作は、あれから5年、時は平成から令和にうつり、今秋98歳になる佐藤愛子さんが断筆宣言をした「さようなら、みなさん」を収録する「最後のエッセイ集」となります。

タイトルは、1969年に発売され直木賞受賞作となった佐藤さんの小説『戦いすんで日が暮れて』の本歌取り。

夫が作った莫大な借金をひとり背負い込んで奮闘する妻(=佐藤さん)の姿を活写し、愛子センセイが世に出るきっかけになった代表作のひとつです。

それから52年、自身の最後となる本エッセイ集のタイトルに『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』と付けたのは、借金は返済したけれど、人生の戦いはやまず、今も日も暮れていない――。

愛子センセイが97年を生きて来た人生の実感です。愛子センセイがヘトヘトになりながら綴った、抱腹絶倒のエッセイ全21編をぜひご堪能ください。

【編集担当からのおすすめ情報】
『九十歳。何がめでたい』を読んでくださったたくさんの読者の皆さんに、こうして続編をお届けできることが何よりうれしいです。

『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』に収録された21編のエッセイは、佐藤愛子さんが女性セブンに「毎日が天中殺」という連載名で綴ったもので、連載中から大きな反響があったものばかり。

「毎日が天中殺」と思えるほどの出来事が、愛子節たっぷりに、ユーモラスに綴られています。

最後に掲載されている「さようなら、みなさん」は70年を超える作家人生に幕を下ろすことを宣言した一編です。

いつまでも佐藤さんの文章に触れていたい身としては寂しい限りですが、その断筆宣言にも、痛快で爽快で、破れかぶれの愛子節は健在!ゲラゲラ笑えて元気がわく天下無双のエッセイ集。

ぜひお手元に置いてたっぷりとご堪能ください。

同日発売で、文庫本『増補版 九十歳。何がめでたい』も発売します。

こちらには、単行本に、佐藤さんのインタビューや旭日小綬章綬章時の記者会見の一問一答、冨士眞奈美さんとの対談、瀬戸内寂聴さんの解説などを追加。

単行本をご購入頂いた方々にも楽しんで頂ける永久保存版となっています。

ぜひあわせてご覧ください。

「前日の新聞広告で見た。すぐアマゾンから届いたので96歳になろうとする母に渡した。盆の読経の坊さんが来るまで一心に読んでいた。オリンピックをめぐる森さんのこととか 形骸化した日本の民主主義のこととか愛子先生は生きている!!さすがに「断筆!」って宣言があったが、なに書き続けてくださるものと信じている。」

「佐藤愛子さんの著作を初めて読んだ。人間として、女性として、魅力的な笑顔の新聞広告に釣られた。ミーハーなもんである。面白いけど、これでひと様から1200円も取るのかとブツブツ言いながら読み進めるうちに弾が飛んできた。心に刺さる弾である。ご本人曰く「笑い終えて憮然としている」。その魅力に惹かれる。」

「家で椅子に座ってボーっとしている日々らしいですが、昔のこともよく憶えていて、戦前、戦中の話には説得力があります。
朝飯は食べないそうで、好きな時に食べるらしい。そんなことも長生きの秘訣かなと思う。
次は100歳でしょうか。貴重な意見の本だと思います。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事