老いを愛づる 中村桂子 (著) 中央公論新社 (2022/3/9) 902円

白髪を染めるのをやめてみた。

庭の掃除もキリがないからほどほどに。

大谷翔平君や藤井聡太君、海の向こうのグレタさんのような孫世代に喝采を送る――年をとるのも悪くない。

人間も「生きもの」だから、自然の摂理に素直になろう。

ただ気掛かりなのは、環境、感染症、戦争、競争社会等々。

そこで、老い方上手な先達(フーテンの寅さんから、アフガニスタンで井戸を掘った中村哲医師まで)に、次世代への「いのちのバトン」のつなぎ方を学ぶ。

レジェンド科学者が軽妙に綴る、生命誌38億年の人生哲学。

著者について
中村桂子
1936年東京生まれ。JT生命誌研究館名誉館長。理学博士。東京大学大学院生物化学科修了。国立予防衛生研究所をへて、71年三菱化成生命科学研究所に入所。しだいに、生物を分子の機械ととらえ、その構造と機能の解明に終始することになった生命科学に疑問をもち、ゲノムを基本に生きものの歴史と関係を読み解く「生命誌」を創出。その構想を93年、JT生命誌研究館として実現、2002年より同館館長。早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。『生命誌の扉をひらく』『自己創出する生命』(毎日出版文化賞)、『生命科学者ノート』『ゲノムが語る生命』『科学者が人間であること』『「ふつうのおんなの子」のちから』『こどもの目をおとなの目に重ねて』『中村桂子コレクション・いのち愛づる生命誌』全8巻ほか著書多数。


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