俺ではない炎上 浅倉秋成 (著) 双葉社 (2022/5/19) 1,815円

ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。

既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。

まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。

会社も、友人も、家族でさえも。

ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。

必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。

著者について
1989年生まれ。2012年に『ノワール・レヴナント』で第13回講談社BOX新人賞Powersを受賞し、デビュー。
19年に刊行した『教室が、ひとりになるまで』が第20回本格ミステリ大賞〈小説部門〉候補、第73回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編部門〉候補となる。
さらに、21年に刊行した『六人の嘘つきな大学生』も第12回山田風太郎賞候補、「2022年本屋大賞」ノミネート、第43回吉川英治文学新人賞候補となる。
その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋の準備をお願いします』『九度目の十八歳を迎えた君と』がある。
現在、「ジャンプSQ.」にて連載中の『ショーハショーテン! 』(漫画:小畑健)の原作も担当。

「ストーリーの大筋は無実の罪を背負った主人公の逃亡劇。いたってシンプルで分かり易い。これは絶対にハッピーエンドにはならないなと確信しました。ここまで他人に叩かれ、社内や家族にも見放されたらボロボロになるのは当たり前でしょう。 ところが後半の種明かし段階になると、色々ややこしい説明が多く、また時間的経過が前後する描写があったりで、少なからず混乱気味でした。もう少し簡潔な種明かしの方が良かったのでは?「ノアール・レヴナント」や「六人の嘘つきな大学生」の驚きと比べると、★一つほど少ないのではと思います。普通のミステリー小説でした。」

「とにかく、面白い。一気に読んでしまいながら、騙された。もう一度、真剣に読み直す。伏線に気をつけながら。一本の線が出来た!!
抽象的な感想になってしまいましたが、秋成さんの作品どんどん面白くなっている。次作も楽しみです。絶対オススメです。」

「巻を措く能わず、とは正にこの小説のためにある言葉。著者の前作「六人の嘘つきな大学生」も良かったが、本作で最高到達点を更新している。SNS時代に生まれた傑作ミステリ。」


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