ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。
既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。
まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。
会社も、友人も、家族でさえも。
ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。
必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。
浅倉秋成先生の『俺ではない炎上』を読みました。めちゃくちゃ面白い。古くは『弱虫チャーリー、逃亡中』とか、私の原体験には『ゴールデンスランバー』が食い込んでる「ノンストップ逃亡サスペンス」の傑作で、伏線と意外な真相のダブルパンチにノックアウト! Twitterにいる人はみんな読もうね!! pic.twitter.com/dyZ2y7gAoq
— 阿津川辰海 (@tatsumi2017) May 21, 2022
著者について
1989年生まれ。2012年に『ノワール・レヴナント』で第13回講談社BOX新人賞Powersを受賞し、デビュー。
19年に刊行した『教室が、ひとりになるまで』が第20回本格ミステリ大賞〈小説部門〉候補、第73回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編部門〉候補となる。
さらに、21年に刊行した『六人の嘘つきな大学生』も第12回山田風太郎賞候補、「2022年本屋大賞」ノミネート、第43回吉川英治文学新人賞候補となる。
その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋の準備をお願いします』『九度目の十八歳を迎えた君と』がある。
現在、「ジャンプSQ.」にて連載中の『ショーハショーテン! 』(漫画:小畑健)の原作も担当。
「巻を措く能わず、とは正にこの小説のためにある言葉。著者の前作「六人の嘘つきな大学生」も良かったが、本作で最高到達点を更新している。SNS時代に生まれた傑作ミステリ。」
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