出奔した父、母と移り住んだ街、祖母や伯母たちが営む洋裁店で縫いあげられるドレス……。
幼年時代の切れ切れの記憶の合間にあらたに浮かび上がる別の記憶が重なり合い、コラージュされて織りなされる繊細で甘美な物語。
巻末にロングインタビュー、金井久美子のエッセイを付す。
岡上淑子のコラージュは金井美恵子『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』の表紙で初めて知ったんだが、瀧口修造が「現代版不思議の国のアリス」と評したのもわかる、繊細で大胆で幻想的な作品群。この小説も強くお勧めします。 pic.twitter.com/P1Kw4fuohV
— nishikazu (@KZ_1006) December 10, 2017
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