大阪で相次いだ猟奇殺人。
被害者はいずれも男性で、ホテルで血まみれになり死んでいた。
フリーのルポライター木部美智子は、警察に先んじて「謎の女」の存在に気づく。
綿密な取材を続け、女の自宅へと迫る美智子。だが、そこでは信じられない光景が待ち受けていた。
そして、さらなる殺人が発生し……事件の背景に隠された衝撃の真実とは!?
承認欲求、毒親、嫉妬など、心の闇を描く傑作長編。
#読了 『殺人者』望月諒子
・・・やられた。何にって?出版社?。この本、書店に行くと文庫本新刊コーナーにあります。帯書きにも書かれている“蟻の棲み家”も面白かったので迷うことなく他の本と一緒に購入。読む前に何となく奥付を見たら、この本は2004年に弊社より単行本で出版となっております…と?? pic.twitter.com/UcuxSfH51B— ミユ (@longpeaslast) November 1, 2022
「柚月裕子、太田愛と遜色ない実力。描写、組み立て共素晴らしい。売れてないのが不思議。直木賞を取ると思う。」
「ミステリとしての面白さ、たった数行の描写で端役に至るまでその人間像を浮かび上がらせる筆力のたくましさ、犯人の動機へ思わず感情移入してしまう過去の因縁の悲劇性……これが2作目とは思えない練れたエンターテインメントだと思います。とはいうものの、この作者は発端と結末をとりあえず定めなくてはならないという娯楽小説の枠からいずれはみ出してし~~まうのではないか、そんな予感を強く持たせます。いずれその作家的情熱のままに「終わらざる小説」に手を染めるのではないか、期待を持ちつつ、私は3作目を手に取ろうとしているところです。」
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