背中の蜘蛛 誉田哲也 (著) 双葉社 (2022/10/13) 902円

東京・池袋で男の刺殺体が発見された。

警視庁池袋署刑事課長の本宮は、捜査の過程で捜査一課長からある密旨を受ける。

その約半年後、東京・新木場で爆殺傷事件が起きる。

やがて容疑者が浮上するが、捜査に携わる警視庁組織犯罪対策部の植木は、その流れに違和感を抱く。

そしてまた、管理官となった本宮も違和感を覚えていた。

捜査の裏に、いったい何があったのか――。

高度化する情報社会における警察捜査を重厚に描いた警察小説。

第162回直木賞候補作、待望の文庫化。

「本作はバランスが取れていて、最後までストレスなく一気に読み通せます。」

「ごく普通の警察物ミステリーのような設えと淡々としたトーンで、読者をとてつもなく深くて広い「闇の世界」に引きずり込む書き手の筆力に舌を巻く。加えて、読後に残る虚無感と圧倒的な恐怖感は全く初めての経験で、知らずにテクノロジーに弄ばれる私達自身が哀れに思えてくる。NHK特集でやっていた「サイバー・ツイン』以上の怖さを感じた。」

「いいと思います。今すぐにでもこういうシステムを構築して欲しい。まあ、無理でしょうけど。反対する人多そうだしね。でも最低限、防犯カメラの数を今の1,000倍くらいに増やして欲しいな。」


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