もうひとつの「流転の海」 宮本輝 (著) 新潮社 (2021/10/28) 605円

「流転の海」全九部を読了した時の感動の洪水の中で、かすかに芽生えはじめた小さな喪失感は、やがて熊吾ロスとなって大きく育っていきます。

この喪失感を埋めるには、また第一部『流転の海』に戻るしかないのでしょうか……。

そこで、調査するライター堀井憲一郎さんが、宮本輝さんの全短編、全エッセイを精読し、松坂一家と思しき人々の軌跡を捉えた作品を探し出しました。


寝台車
吹雪
雪とれんげ畑
夕刊とたこ焼き
正月の、三つの音
力道山の弟
私の「優駿」と東京優駿
紫頭巾
私の愛した犬たち
『風の王』に魅せられて
小旗
お天道様だけ追うな
眉墨
母への手紙――年老いたコゼット

小説・エッセイ合わせて全15編。
文藝春秋様、講談社様の御厚意により傑作ばかりで一冊にまとめることができました。

熊吾ロスの人は、久しぶりに熊吾や房江や伸仁に会ってください。

まだ「流転の海」シリーズをお読みになってない方は、試しに本書をお読みください。

そして気に入ったら、是非、第一部『流転の海』から読み始めてください。

損はさせません。


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