少年時代、僕の町に新任牧師がやってきた。
仲良くなった僕は、彼の家のガレージで、キリスト像が「静かの湖」の上を渡る電気仕掛けの模型を見せてもらった。
やがて、彼の妻と幼い子が突然の事故で無惨に死亡する。
敬虔だった彼は、神を呪う説教を最後に、町から姿を消した。
27年後、僕は再会する。
「電気」にとり憑かれた、カルトを率いる人物となった元牧師と――。
妻子の凄惨な死に絶叫、
神に背いた牧師の狂気
恐怖の帝王・キング、ひさびさの正統派ホラー!
「アウトサイダー」を読んだ後だから、おもしろくなかったら失望感は相当なもんになるだろうと、恐るおそる、覚悟して「心霊電流」着手して下巻に突入したぞ。いやあ、これは、もう、いいねえ。たまりません。おれにとってスティーヴン・キングのベスト1は、いつだって現在読みつつある作品だ。
— 出淵平吉 (@idebuchi4950) May 2, 2021
「この作家は「小説」が本当にうまい。登場人物、キャラ立ちまくり。小説の怖さ以上に。読み終えてしまう「怖さ」を味わった。」
「キング久々のホラーとのことで期待して読んでみました。
ジャンルとしてはホラーなのかもしれませんが代表作「シャイニング」のような全編に漂うホラー感はありません。
感覚的には8割方ホラーを感じません。本書のキーパーソン、元牧師が何を考えているのかわからない不気味さはありますが恐怖を覚えるほどではありません。ホラーとして読むと肩透かしをくらいます。ホラー感のある作品くらいの期待値で読まれるのが良いかと。この作品は宗教に対する一つの考え方を提示しています。人は死ぬと天国へと旅立つのか。キングの解答をご覧ください。」「ミステリーの巨大三部作の間に書かれた本書「心霊電流」を読み、ひとこと、すごい。よくもまぁ、あれだけの筆量の作品の合間に…と感嘆した。肝心の内容はといえば、個人的に三部作よりはるかに面白かった。」
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