シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。
出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと願う。
当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。
大きな事件に見舞われた小さな家族を、暖かく見守るように描く長編小説。
読売新聞にて約1年間挿絵を担当していた連載小説「やさしい猫」が単行本になりました。書籍化にあたり装画と扉絵も描かせていただいております。
「やさしい猫」8/19発売予定
著者: 中島京子
装幀: 中央公論新社デザイン室
装画: 西山竜平 pic.twitter.com/uY98z0BA7F— 西山竜平 (@yan_ya_yan_ya) August 17, 2021
「本作で印象に残っているのは、題名にもなっていて、作中でも語られるスリランカの民話「やさしい猫」である。「子ねずみ」の両親を「猫」が食べてしまうという童話らしい残酷なものなのだが、その「子ねずみ」を「猫」が引き取るのである。その寓意は「強者は弱者の面倒を見るべきで、血が繋がっていなくても親子になれる」程の意味合いであろうし、本作のテーマにピッタリである。」
「名古屋入管収容中に亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの痛ましい事件が毎日のようにニュースで流れている今、「どういう事件なのだろう」と思う方は是非この本を読んでみてください。というか日本全国の人たちに読んでほしい!!と思います。」
「高校生の視点で書かれていて、とても柔らかく読みやすく、でも入管についての問題点、人権についてなど大切なポイントがすべてこの本を読むと理解ができます。」
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