東京23区×格差と階級 橋本健二(著) 中央公論新社 (2021/9/8) 1,012円

田園調布や六本木ヒルズ、山谷地区やシャッター通り、ホームレスが住む公園まで。

東京23区内をほんの数キロ歩くだけで、その格差の宇宙が体感できてしまう。

東京は、世界的にみて、もっとも豊かな人々と、もっとも貧しい人々が住む「階級都市」だ。

そんな23区の姿を、格差に関するさまざまなデータをもとに詳細に分析。

その実態を明らかにするとともに、「階級都市」が潜む危うさを、どう克服すればいいのかについても考えていく。

著者について
橋本健二
1959年石川県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)。東京大学教育学部卒業、同大学大学院博士課程修了。著書に『新・日本の階級社会』(講談社現代新書)、『アンダークラス―新たな下層階級の出現』(ちくま新書)、『〈格差〉と〈階級〉の戦後史』(河出新書)、『中流崩壊』(朝日新書)、『アンダークラス2030』(毎日新聞出版)などがある。

「格差社会という言葉がよく言われます。しかし、都市と地方以上に、東京23区の内部こそが、格差がもっとも深刻な現実をデータで実証した素晴らしい本です。」

「社会地図というツールを用いて東京の姿を描きだそうとする意欲的な本です。統計に加えて、歴史的経緯、実際に街を歩いた印象にも言及されており、読んでいて面白いです。最終的には格差拡大と対立激化をどう乗り越えていくかという難題を問いかけています。数字がたくさん出てくるので、縦書き漢数字の表記は大変読みづらかったです。横書きで出版されたほうがよかったと思いました。」

「やっぱり自分の住んでいるところはどうなんだろう?と気になり、買ってしまいましたが、地元以外の記述も知らないことが多く、勉強になりましたので買って良かったです。」


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