さあ今日も、ささやかなおそうざいを一生懸命こしらえましょう。
女優業がどんなに忙しいときも台所に立ちつづけた著者が、日々の食卓の参考にとつけはじめた献立日記。
その行間からは一本芯の通った生活ぶりがうかんでくる。
工夫と知恵、こだわりにあふれた料理用虎の巻。
沢村貞子『わたしの脇役人生』を読み始めた。NHKの『365日の献立日記』でこの人の言葉が刺さり、当の本は最寄り図書館になく取り寄せになったからとりあえず在架のものを借りてきた。
この前読んだ向田邦子のエッセイもそうだったけど、生き方とかについてのハッとさせられる言葉がある。— サチヲ (@sachiwar) May 24, 2021
「沢村貞子さんは、女優としては少し意地悪なお姑さんというイメージでした。TVの短い番組で、沢村さんの献立ノートが放映されているのをきっかけに、この本を購入しました。きちんとした食生活をなさり、それを特別なこととも思わずこなしてこられたのは、正に明治の女性そのもので、素晴らしいと思いました。私も60歳をあと少しで迎える年齢となり、この献立を真似してみようかと思うようになりました。」
「中高年向けに和食を中心とした献立づくりの上で、旬の食材を活用した調理であることが大変参考になっています。」
「料理は手間暇をかけると非常においしくなることを日々の生活で実感していますが、今のように便利な家電がない時代から毎日丁寧に楽しんで料理を続けてこられた沢村貞子さんは本当にすごい。潔よい生活ぶりも非常に共感できるものでした。膨大な献立表は毎日バランスよく旬のものや肉魚を取り入れられていて想像するだけで食指が動きましたし、自分の食べたもので体ができると思えば身を着飾るよりもある意味究極の贅沢かもしれません。」
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