「30歳限界説」「アイドル化」「結婚」「産後うつ」
女性アナウンサーを取り巻く、テレビ局の内実をリアルに、かつ大胆に描いた衝撃作!
大手テレビ局で、アナウンス部長を経て、数々のヒット番組を手掛けた映像プロデューサーが描く「女たちの闘い!」
スターアナウンサーに「不倫疑惑」が浮上!
同僚たちにも、次々とスキャンダルが降りかかる。
彼女たちを「引きずり降ろそう」とするテレビ局の闇の勢力。
ジェンダー問題に真摯に取り組むアナウンス部長らが立ち向かう。
ジェンダーギャップ指数(2021)・世界156カ国中120位の日本で、女性の社会進出を妨げる問題が表出した「女子アナ」という存在を描いた問題作です。
【文芸】多くの難題を抱えるテレビ局の内実を描いた衝撃作!
大手テレビ局でアナウンス部長を経て、数々のヒット番組を手掛けた映像プロデューサーが描く“女たちの闘い”!!
吉川圭三さん『全力でアナウンサーしています。』B09-04で展開中です。k.s pic.twitter.com/P31BMWiK1U— 紀伊國屋書店仙台店 (@Kino_Sendai) May 30, 2022
「日本テレビで数々のヒット番組を手掛けた吉川圭三氏によるテレビ業界を舞台とした小説第二。
ポップなタイトルと表紙の絵からは、華やかなテレビ局を舞台にしたエンタメ小説のように感じる。
しかし、内容は日本社会が包括する問題に切り込んだ硬派な作品である。主人公は女子アナウンサーの櫻井亜紀とアナウンス部長の半田博巳の二人。
前作は佐藤玄一郎を中心とした成長物語でもあったが、今作では現場で働く人間と管理職の2つの視点で物語が進む。
そして、二人の対になる存在として、女帝アナウンサーの真北とルサンチマンから成り上がりの税所常務が、華やかなテレビ業界の暗部となって話が展開されていく。
少しずつ広がる闇に追い込まれていく主人公2人がどのように戦っていくのか、本作の見どころの一つだろう。大きな組織が抱える問題、アナウンサー、管理職という立場の違う組織人としての苦悩、女性としての生き様が描かれた本作は、程度は違えど組織に働く人間にとって感情移入しやすい作品になっていると思う。」
|