公安部のエリート刑事・幣原は、イスラム国関連の極秘捜査から突然外された。
間もなく、息子の秀樹がテロリストに志願したとして逮捕された。
妻や娘からは息子を売ったと疑われ、組織や世間には身内から犯罪者を出したと非難される。
公安刑事は家庭と仕事の危機を乗りきれるのか!? 衝撃の社会派長編ミステリー!
#中山七里 さんの『#テロリストの家』が入荷しました。#双葉文庫#双葉社 #翼がなくても#鑑定人氏家京太郎
衝撃的な結末に打ちのめされる、傑作社会派ミステリー! pic.twitter.com/lefLPYPvYB— オックスフォード貝津店 (@oxford_kaizu) February 16, 2024
「不甲斐ない父親が主人公の、ミステリだけど家族の物語。
ラスト、衝撃の事実に思わず泣いた。」「公安のエースの男の息子がテロリストとして逮捕される。
真実は想像した通りの着地で驚きはないものの、そこに至るアプローチが公安という舞台にしたことで読ませる内容になっている。
公安でありながらも一般的な型苦しさはなく読みやすいので、万人受けすると同時に映像向けかも。
構成的にはイスラム社会への共感が起こった過程があっさりしすぎて、家族への心情移入はしにくい。」「①この小説はテロリストの犯罪を描いた小説ではない。家族と親子の関係を描いた小説だ。テロ小説だと思って読んだ読者は失望したかもしれない。
②いじめに遇った妹を救えなかった兄。イスラム国兵士募集に応募しようとした妹。その妹に替わってイスラム国弊社募集に応募し、妹を救おうとした兄。大学院生に就職がないのがという理由だけで、日本社会に憤り、イスラム国兵士に志願するというのはいくらか何でも短絡的過ぎる。
③親子関係に勝る兄妹関係の重みを知らされる。父は公安刑事第3課の敏腕刑事だが、一向にイスラム国の話は進展しない。
こういう小説を〈偽装小説〉という。本当は〈家族小説〉なのだ。これも著者ならではの冴え渡る手法(テクニック)である。
不幸なのは殺された兄だ。
お勧めの一冊だ。」
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