老後は堅実に…お金を激減させるNGな行為は?

会社を定年退職すると、退職金としてまとまったお金を受け取る一方で、月々の収入は減ってしまうことが多いでしょう。

それまでと状況が変わると、お金の使い方を間違えてしまうこともあります。

ここでは、老後のお金の使い方について5つの「NG行為」をご紹介します。

「NG行為」を避け、お金を激減させないよう気を付けましょう。

退職後も生活レベルを下げない

収入が減ってからも現役時代と同じ生活を送っていると、毎月の家計が赤字になってしまいます。

たとえば、頻繁に飲みに行ったり、旅行に行ったりするのは要注意。

あっという間にお金はなくなります。

健康のためにも飲みに行くのは控え、旅行も年に1回程度にした方がよいでしょう。

老後はできるだけシンプルに暮らし、生活の中に楽しみを見つけるのがおすすめです。

家でできる趣味を作り、たまの贅沢を楽しむというメリハリをつけましょう。

子どもや孫に使い過ぎる

かわいい子どもや孫には、お小遣いを渡したり、何かを買ってあげたりしたくなるものです。

子や孫は一人だけではすまない場合も多いでしょう。

「少しだけなら」と思っていても、全員に使うと負担が大きくなってしまいます。

子や孫に対しては教育費や住宅購入資金を非課税で贈与できる特例があり、まとまったお金も贈与しやすくなっています。

相続税対策にもなるので、生前贈与を積極的に考える人もいます。

しかし、財産を渡し過ぎてしまうと、自分が長生きした場合に、お金が尽きてしまいます。

将来逆に援助を受ける結果にならないよう、注意して贈与しましょう。

費用をかけてリフォームをする

今はまだ元気でも、もっと歳をとったら動きづらくなります。

将来に備えて早めに自宅をリフォームしようと考える人も多いでしょう。

リフォーム工事には高額の費用がかかってしまうので、慎重に考えなければなりません。

費用をかけて自宅を全面バリアフリーにしても、結局は施設に入ることも考えられます。

特に、ローンが組めるとなると、あれもこれもと余計な工事をしてしまいがちです。

ローンを組むとその後の返済も大変です。リフォームに費用をかけ過ぎないのが無難です。

医療保険や介護保険に入る

病気や要介護状態になるのが心配で、「今からでも民間の医療保険や介護保険に入っておいた方が良いのでは?」と考える人もいるでしょう。

高齢になってから保険に入ると、保険料も高額になってしまいます。

払った保険料に見合うだけの給付が受けられるとも限りません。

医療費が高額になった場合には、公的医療保険の高額療養費制度により還付が受けられます。

介護については公的介護保険もあります。公的な制度でまかなえる部分は大きいので、あまり不安になる必要はありません。

まずは、いざというときに公的制度を活用できるよう知識を持っておきましょう。

リスクの高い金融商品に投資

退職金で手元にまとまったお金が入ると、そのまま置いておいては損と、投資を考える人も少なくありません。

投資は悪いことではありませんが、投資経験の少ない人が、ハイリスクの金融商品に投資するのは避けた方が良いでしょう。

たとえば、FXは急激な為替相場の変動で損失が一気に膨らんでしまうリスクがあります。

比較的リスクが低いと考えがちな投資信託も、商品によっては手数料が高く、元本割れしてしまう可能性があります。

退職金をもらうと、金融機関から投資の勧誘を受けることも多くなっています。

勧誘されるまま安易に投資しないように気を付けましょう。

今は男女とも平均寿命が80歳を超えており、老後の期間が長くなっています。

定年退職後は収入も減少することが多いので、お金の使い方をよく考えなければなりません。

たとえ貯金があっても、使い方によってあっという間になくなってしまうことがあります。

「NG行為」に注意し、少しでも安心できる老後を楽しみましょう。

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