日本車最後の良心か…
スイフトスポーツがクルマ好きの至宝であるワケ
現在、1台目を持っているユーザーが本気で自分用として乗るのに最適と思われるクルマが現行スイフトスポーツ。
歴代で初めてターボエンジンを搭載し、その走りはユーザーたちからも非常に評価が高いうえに、それでいて新車価格は6MT車で201万7400円と、なんともユーザーフレンドリーな価格設定となっているのです。
軽ミドシップスポーツであるS660のベースグレードとほぼ同等の価格で、かつてのボーイズレーサーとしての走りを味わえるスイフトスポーツ。
今クルマ好きが選ぶべきその価値と理由とは。
目次
今のクルマ界で奇跡のような存在、それがスイフトスポーツ!
スイフトスポーツというクルマ、今の自動車産業では奇跡のような存在だと思います。
スズキ車に厳しい人でも、スイフトスポーツを見ると二輪や船外機で世界TOPと互角にバトルしている企業のポテンシャルを感じます。
2017年に登場したZC33S型4代目スイフトスポーツ。
先代よりワイドトレッド化で3ナンバーになりエンジンもターボ化。
よりスポーティになりました
スイフトスポーツで最も「凄い!」と思うのが「ほぼ」フル装備にもかかわらず201万7400円という価格です。
参考になりそうなライバルの価格を挙げておくと、3気筒1500ccのヤリスZは188万8800円。
N-ONEの6MTで199万9800円となります。
1400ccターボエンジンを積むスイフトスポーツの価格、すでにお買い得感絶大といっていいでしょう。
エンジンから見ていきます。
専用開発となる1371ccの4気筒ターボ。
驚くことに直噴だったりするのです。
スズキからすればスイフトスポーツは日産のGT-Rであり、ホンダならNSXに相当。
直噴を採用したかった理由もそこなのでは…と思ってしまいます。
カタログ上の最高出力こそ140ps/230Nmで突出したスペックではないものの、この数値、燃費などを意識したものなのは間違いないでしょう。
現行ZC33S型に搭載される1.4L直列4気筒ターボエンジン。
最高出力140ps、最大トルク23.4kgmで先代のNAエンジンからターボ化とハイオク化で大幅なトルクアップを果たしています
スズキのスポーツエンジンは伝統的に余力を持たせています。
例えば7万7000円で買えるHKSのロムチューンを施すだけで(OBD2端子からECUを上書きする)、160ps/275Nmになるから素晴らしいのです。
275Nmといえば2.8L級のターボなしエンジンと同等のトルク。
もはやスポーツモデルと言っていいでしょう。
マフラー交換しました!
TRUST Power Extreme R です!
最高です!
#スイフトスポーツ
#スイスポ
#zc33s
#車好きと繋がりたい pic.twitter.com/lSnPIJX18u— まこ@福岡 (@mkt_zc33s) November 3, 2021
最高のエンジンとサスペンション
なんせスイフトスポーツの車重、970kgしかありません。
ヤリスは車重1000kgで120ps/145Nmですから、トルクなんか倍です。
乗り比べたら圧倒的なパワー差に衝撃を受けるほどでしょう。
もちろんノーマルの140psだって充分スポーティ(エンジン補強なしで230psくらい出せるそうな)。
このエンジンだけで競合車より30万~40万円高くても納得できます。
現行ZC33S型に搭載されるK14C型の1.4L直列4気筒ターボエンジン。
最大トルク23.4kgm/2500-3500rpmと低回転からグイグイ加速します。
足回りも頑張ってます。
「いいね!」したいのが欧州仕様と共通メーカーとなるテネコのダンパーを採用していること。
これまたコスト最優先のスズキとは思えない選択だと感心しきりです。
KYBなんかよりずっと高いですから。
効果は抜群!
誰でも普通の日本車と明らかに違う乗り心地と、コーナーでの粘りがわかると思います。
改めて、スイフトスポーツのクルマ作りは日本自動車業界7不思議のひとつだと言えます。
あのスズキがコストアップを承知で直噴エンジンやテネコのダンパー使っているなんて信じられないほどだから。
妻と秋吉台ドライブしてきました(^^)#秋吉台#スイフトスポーツ pic.twitter.com/PY73OcNKZd
— #ひつじ# (@Hituzimoe) November 3, 2021
4輪ディスクブレーキと軽量ホイールにホンキを感じる
ブレーキはフロントに肉厚のベンチレーテッドを採用。
もちろんリアもディスク。
これまた車重1000kg切りのクルマとして考えたら奢ったスペックです。
ノーマルのパッドでもけっこう攻められるのですが、BRIGのパッドに交換したスイフトスポーツにミニサーキットで乗ったら、20分連続走行してもまったく問題なし。
タイヤ&ホイールは195/45R17+アルミが標準です。
ヤリスZであれば185/60R15+テッチン。185/55R16のアルミを付けようとしたら8万2500円のオプションになります。
しかもスイフトスポーツのアルミ、軽量構造になっており16インチサイズのホイールと同じくらいの重量。
ここまで気配りをしているあたりにスズキの本気を感じさせられます。
ワイドトレッド化、軽量ホイール、モンロー製ショックアブソーバーで気持ちのいいハンドリングを実現しています。
意外なことにスズキとしては珍しく安全装備も万全だったりします。
6MTながら自動ブレーキを装備し、ブラインドスポット警報や、バック時の左右接近警報、ハイビームアシスト、アダプティブクルコンまで標準装備。
スズキの中で最も事故を起こしにくいクルマと言っていいほどでしょう。
ねんがんの スイスポをてにいれたぞ!
スイフトスポーツ(ZC33S) 6速MT
初の新車での納車です!!
早速沼津まで運転してみましたがめっっっっっっちゃ楽しい!
おまけに指定ナンバーの713に付いたひらがなが「つ」とまさかの善子の名字…素晴らしい…
これから末永くよろしくなスイスポ! pic.twitter.com/VDH3nwXCQd— ミラノ@Liella!愛知Day1→Aqours EXTRA Day2 (@milano_LL) November 5, 2021
安全装備も充実! いたせりつくせりの標準装備
さらに「ホントかよ!」なのがリアシートベルト。
上級車と同じプリテン&フォースリミッター付き(衝突と同時に緩みを巻きとり、体重受けると徐々に伸びる)のフル安全タイプが付いています。
ロー/ハイ両方LEDのヘッドライトや、セキュリティアラームなどなど、オプション不要なほどの書ききれない標準装備品が並びます。
上級車と同じように、後席のシートベルトにもプリテンショナー&フォースリミッターが装備されるなど、安全装備が充実しています
ここまで読んでいただければ、スイフトスポーツが奇跡のようなクルマだと理解していただけるでしょう。
エンジンだけで走るスポーツモデルやマニュアルミッション車は遠からず絶版になります。
いや、すでに絶滅危惧種だったりして…。
長く手元に置いときたいクルマのリストを作るなら、筆頭にしてもいいくらい。
欲しくなりますね。