若者が全然いない！ なぜパチンコ店はおじさんだらけになったのか
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Twitterでも話題に
Twitterで「パチンコ屋に行くたび、若い奴がいないことに気づく」とツイートされていました。
これっていつの間にか普通のことになってたけど、ほんの15年か20年も前ってまだまだ若い人の趣味の選択肢にパチンコ・パチスロはあったのです。
それがなぜ今のような、若者に見放されコンテンツ堂々の第1位って言いたくなるレベルで低迷したのでしょうか。
おはようございます！ 当店の今月の店休日は、11/9（火）です！ スタッフさんが丁寧にポスターを拭いてくれました。いつもホールやカウンターの隅々まで清掃、感謝です！
本日は火曜日ですが、楽しく営業しております！ 是非お越しくださいませ！#パチンコ店#川西市#美女 pic.twitter.com/HFsZIWv3xr— ソニックバレー1 (@1_sonic_1) November 2, 2021
昔は友達に誘われてパチンコを始めることも多かった
一昔前、パチンコをやるきっかけというのはだいたい決まっていたものです。
先輩とか、同級生の悪い奴に「パチンコ面白いぜ」と誘惑され、一緒に遊びに行って、そこで運悪く勝ってしまったものだからズルズルとハマる。
こういうのが王道中の王道だったのです。
周囲にも、そうしてのめり込んだ奴が大勢いました。
また、育ってきた地域によってもパチンコとの親和性は高くなります。
娯楽の少ない田舎では、高校卒業以降も地元に残るとなると、もう娯楽はクルマか、飲み屋に出かけるか、パチンコしか選択肢がありません。
これはもう地方の宿命みたいなものです。
5ちゃんねるに「なんでパチンコ始めた？」というスレッドが立っていて、ここにもいろんなきっかけについての書き込みがありました。
いくつか引用します。
「時給だけにつられてパチ屋のバイト始めて、仕事してる内に一回打ってみようかと。初打ちで2万6000円換金して頭の中で何かが始まったね」
「会社の研修で同期が『1回でいいから付き合ってくれ！』と言ってきたから」
「学校で大流行したのが原因」
学校でパチンコが大流行するって書き込みがありますが、ちょうど2000年代初頭とかに多感な時期を過ごしてきた人間にとって、やっぱり友達からパチンコの話を聞くと興奮したものです。
高校生でミスドとかでアルバイトをしていたような頃ですから。
それを「年齢偽って獣王打って5万円勝ったわ」とか聞くと、もうダメです。
「俺はこんなバイトをしていて本当にいいのか？」っていう疑念がわいて仕方がありません。
完全にバイトしてたほうがいいんですけどね。
このようにして娯楽が今ほど多くなかった時代って、背伸びしたい男の子はパチンコという娯楽に若干憧れを持っていたのです。
喫煙者に憧れるみたいなアレに近いものがあったのでしょう。
実際、パチンコと煙草の親和性は異様に高いわけですし。
まだ何も知らない幼かった頃は、スナックは皆でスナック菓子を食べるお店なんだと思っていたし、パチンコ店はキラキラした遊園地なのかなって思っていたし、会社にだって遊び時間やお昼寝の時間はあるんだろうなと思っていたし、あの頃の何も知らない目でもう一度この世界を見てみたい??笑
— 川上実津紀-Mizuki Kawakami- (@Mizuki_Kawakami) November 4, 2021
今は娯楽も多いし、そもそも若者にカネがない！
ひるがえって現在です。
今はパチンコ産業自体がものすごく落ち目になっていますし、そもそも今パチンコ店に出向く人ってのはオールドファン。
見渡せば大体中高年のおっさん、爺さんばっかりで、これは全国的にも変わらない客層です。
昔……それこそまだ10年そこそこ前ってなると、まだ10代、20代もいたんだけど、今は本当に若い新規ユーザーは貴重な存在です。
それこそパチンコメーカーも、新規層を取り入れるために何年か前はAKBの台を出してみたり、今に至るまで継続してオタク人気のある萌えアニメの台を出したりもしてきたのです。
その都度、新規ユーザー候補が訪れることはありましたが、到底根付くこともなかったのが実情です。
やっぱりこう、無理なのでしょう。
お金がかかる趣味ですし、無知だと周りのユーザーにハイエナされますし。
以前は、「ここからが美味しいのに」ってゾーン前に辞めようとするビギナーがいたら「あ、もうちょっと遊んだほうがいいよ」って忠告する善意の人は少なくありませんでした。
でも今はそういう光景もほぼ見かけなくなっています。
これじゃあ新規は根付かないでしょう。
さらに言えば手頃に楽しめる娯楽もずいぶん増えました。
ここ10年でスマホが普及して、若い人はソシャゲにハマるようになりました。
実際ソシャゲは日々の仕事の合間にできますし、ログインボーナスなどもあるので継続性があるのです。
集金の仕組みも上手いですし、パチンコほど金銭的負担もありません。
ユーザーが金銭的に儲かる可能性はありませんが、パチンコほど大枚を失うこともないのです。
そもそもこんな不況の日本では、最初から若者世代に「これはなくなってもいい数万円だから」という余裕もありません。
今の日本では、最初っから若い新規ユーザーが増える余地なんてないのです。
今はお金がなくても楽しめるソロキャンプとかが流行していますし、メルカリとか、とにかく私物を金に変えることができるアプリを大勢が利用する時代。
パチンコは名実共に、おっさんのヘビーユーザーしかやらないオワコン趣味になってしまったのです。
