大排気量の方がロングツーリングで疲れないって言われるのはなぜ?
一般的にバイクは、排気量の大小にかかわらずエンジンで進む乗り物です。
人が漕いだりする必要がないのに、排気量の違いで疲労度が変わってくるというのを、不思議に思う人もいるかもしれません。
目次
ロングツーリングの際、大排気量のほうが疲れにくい理由とは?
ロングツーリングに行く場合、大排気量のバイクが疲れづらく適している、と耳にすることもあります。
ただ乗っているだけなのに、排気量によって疲れ具合が変わってくるのは、いったいなぜなのでしょうか。
そもそも大排気量のバイクは、小排気量のバイクよりも、エンジンの回転数が低くなります。
エンジンの回転数が低いということは、それだけ振動も押さえられるということです。
つまり、ライダーの疲労の原因のひとつでもあるバイクの振動が押さえられることが、ロングツーリングで疲れにくい理由の一因になっているのです。
また、もうひとつの理由として、車体の安定性が挙げられます。
バイクは排気量が増えると力が強くなるとともに、車重も増加します。
したがって、ある程度の速度を出すと車体が一層安定します。
ロングツーリングの場合は長距離を走行するため大排気量バイクは楽に走行できます
しかし、そもそもロングツーリングの場合は長距離を走行できることが重要なため、大排気量バイクは力が強く直進性が強いので有利といえます。
また、ライダーを悩ませる横風も、車重が重い大排気量バイクではあまり気になりません。
こういった大排気量バイクの安定性が、ロングツーリングで疲れにくい理由となっています。
今日はバイク大好きだった親父の納骨。子供ができてバイクをおり、定年なったらハーレー乗るといい続けて、退職した3ヶ月後にガン発見、そのまま帰らぬ人に…無念だったろう。たがら最後くらいバイクの風を楽しんで欲しい。お寺まで父子最後のツーリングだ。振り落とされんなよ! pic.twitter.com/YZWAZ5nSoo
— たいがー (@BlueTigerMask) June 18, 2022
「CB125R」と「CB1000R」の場合
では、ホンダ「CB125R」と「CB1000R」という、排気量が異なる同系統のバイクを比較して、疲れにくい理由について具体的に見ていきましょう。
まずバイクのエンジン回転数を確認すると、CB125Rは6速ギアで60km/h走行した場合のエンジン回転数は、5000rpmです。
一方、CB1000Rも同条件の6速ギアで60km/h走行した場合、エンジン回転数は2300rpmになります。
つまり、大排気量バイクのCB1000Rは、小排気量バイクであるCB125Rの半分以下の回転数で走行できるということです。
前述のように、エンジンの回転数が高くなるとエンジン含めた車体の振動が大きくなり、回転数が低くなると振動は小さくなります。
したがって、振動の少ない大排気量バイクのCB1000Rのほうが疲れにくいのです。
昨日ツーリング行って思ったこと。。
集団大型バイクですり抜け。
道の駅で集団空ぶかし、しかもビビり音酷い。
静かな場所でダサいヒップホップ
音割れるほどの大音量。バイクなんていつでも排除されちゃうよ。走らせてもらってるって事。
感謝する気持ち大事。バイクって群れるもんじゃないよ
— momopapa m249 (@momopapa_m249) June 27, 2022
車体スペックの比較では
次に、車体のスペックを比較します。
まず、CB125Rの総排気量は124cc、最高出力はkW[PS]/rpm) 11[15]/10,000となっています。
また、最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) は12[1.2]/8,000、車両重量は130kgです。
一方のCB1000Rは、総排気量998cc、最高出力(kW[PS]/rpm)が 107[145]/10,500、最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)は 104[10.6]/8,250で、車両重量は213kgとなっています。
このスペックからも、CB125RとCB1000Rの排気量の差は8倍あり、最高出力も10倍近く違うということがわかります。
また、CB125Rと比べ83kgも重たいCB1000Rは、横風に対する安定性を上げるため、さらに疲れにくくなるのです。
大排気量のバイクのほうが、小排気量のバイクよりロングツーリングで疲れにくい理由は、振動が少なく車体が安定しているからでした。
大排気量バイクは力が強く、小排気量のバイクより低い回転数で同じ速度を出すことができます。
その結果、大排気量バイクは振動が少なく乗り心地が良い傾向にあります。
重たい車体が多く小回りは利きにくいですが、一度走り出すと直進性が強く、横風にも煽られにくいことで車体が安定します。
これらの理由から、大排気量のバイクがロングツーリングに適していると言われているのです。
250買って良かったな?と思う??アクセル回せるのい?ね!(初心者の内だけなのか……?)いつかは排気量マウントおじさんになってしまうのかな??笑 オススメのカスタム等あったら是非教えてください???♀?#ninja #ninja250 #NINJA乗りと繋がりたい #バイク #オートバイ #ツーリング #宮城 #東北 pic.twitter.com/cTlypyCBl5
— ruriiro@gogo (@ruriiro_gogo) June 27, 2022
ネットの声
「経験から外部からの入力による身体の揺さぶられ具合の差によるものと思います。
たとえば同じ乗車時間でも大きく揺れる古い在来線特急と揺れが少ない最新の新幹線なら、圧倒的に揺れの少ない新幹線の方が疲れません。
揺すられると身体は無意識に姿勢と維持しようと筋肉が伸縮を繰り返します。結局は運動しているのと同じ(そういう健康運動器具があります)なので、揺さぶられの差は疲れの差となって現れます。
大排気量車(というより重量車と軽量車)では、車体構造の違いタイヤサイズの違いから同じ路面ギャップでも当然ながら身体の揺さぶられ方は違います。
これらが大排気量車は疲れにくいということにつながっているのではないでしょうか。」「乗ってるバイクが好きなら別にいいんじゃないですか?
デカいと取り回しに苦労してる人も見かけますし、突然目の前に現れた障害物を避けるのは大変そうです。燃費悪いのもあるし、駐輪場では場所とるし、楽である前に安全にツーリングを楽しめるかに重きを置いた方が個人的に良いと思います。」「振動には好みの個人差があるので、それより「トルクの違い」がおおきいような気がします。小型だとトルクが無い分、発進や停止時に前後に体が揺れやすいですが、トルクが大きいと低回転でも安定しますから体が前後に揺れにくくバイクと一体感があり疲れにくいと思います。
ただ、コーナーリングが多いと重いバイクは上半身をフルに使いますが、小型はコーナー出口付近を見ているだけで曲がる感じで楽ですから気楽。」