世界シェア9割!日本が誇るヘルメット2大メーカーの「SHOEI」「Arai」

日本が世界シェア9割!? バイク用ヘルメット2大メーカー「SHOEI」「Arai」のルーツとは

ヘルメットと聞けばまず多くの人が思い浮かべるのは「ショウエイ(SHOEI)」と「アライ(Arai)」ではないでしょうか。

それもそのはず、実はこの2つの企業だけで世界のヘルメット市場の9割を占めています。

世界トップシェアはSHOEI

世界トップシェアは「ショウエイ」の6割、そして「アライ」の3割、その次にドイツのシューベルト社が続きます。

日本の2大メーカーは、どのような歴史を歩んできたのでしょうか?

まずは、世界トップシェアを誇る「ショウエイ」。

その歴史が始まったのは1959(昭和34)年の東京で一般用ヘルメット、いわゆる安全帽の製造からスタートしました。

そして、二輪用ヘルメットの製造をスタートしたのが1960(昭和35)年から。

設備の改良や生産の強化を続け、1963(昭和38)年に最初のレース用ヘルメットとなる「SR-1」を開発します。

「ショウエイ」のヘルメットといえば、各国のトップライダーが契約しているブランドでもあります。

1980年代、世界最高峰のロードレース「WGP500」で4回チャンピオンに輝いた伝説のライダー、エディ・ローソンもそのひとり。

最近では、MotoGPクラスに参戦しているマルク・マルケスとアレックス・マルケスの“マルケス兄弟”が、ショウエイとの契約を2024年まで行うことを発表しました。

そんな「ショウエイ」の特徴のひとつに、「パーソナルフィッティングシステムサービス」があります。

ヘルメット購入時、その人にジャストフィットさせるべく、頭部のサイズを計測し、さらに専用パッドで内装も調整してくれるというサービスです。

これまでは無料で行われてきましたが、2021年10月から順次有料化されています。

ショウエイは、サービスの認知度向上と利用数増加による各店舗の負担を考慮し判断したといいます。

ちょっと残念ですが、ライダーにとって嬉しいサービスが続いてくれるのはありがたいところです。

なお、「ショウエイ」製ヘルメットの最新型は12月に発売予定の「GT-Air II APERTURE(アパーチャー)」。

安全性はもちろんですが、ウエアやバイクなどとマッチするように施されたデザインもポイントです。

カラーバリエーションは全5色あり、ツーリングはもちろん通勤通学にもおすすめとのこと。

価格は税込6万4900円となっています。

実は歴史がもっと古いアライ

続いてはシェア世界2位の「アライ」。

その歴史は「ショウエイ」よりも古く、初代社長の新井唯一郎が帽子店を設立した1902(明治35)年まで遡ります。

1937(昭和12)年ころからは軍用などのヘルメット開発も行っています。

1953(昭和28)年には、レーサー用のヘルメット供給もスタート。

始まりは公営の川口オートレース向けに作られたもので、これが日本最初の商用乗車ヘルメットとされています。

そんな古い歴史を持つ「アライ」のヘルメットの特徴に、独自の安全基準が挙げられます。

ヘルメットには安全性を示す規格にPSC規格やSG規格、さらにその上位規格として「JIS(日本産業規格)」のほか、「SNELL(スネル)」がありますが、「アライ」は多くの商品で、JISに加え、5年ごとに厳しくなるスネル規格に適合させています。

「アライ」の最新ヘルメットは、2021年9月に登場した「アストロGX」。

帽体は当然ながらスネルとJIS規格を満たし、自動車のバンパーのように衝撃を緩衝する構造となっているそうです。

価格は税込6万6000円となっています。

ネットの声

「元々アライ派だったけど長時間被ってると頭痛がしたのでショウエイに替えたらそれが無くなった。単純に形が違って、アライは卵型で下がすぼまってるけどショウエイはもっと幅が広くて浅い感じ。結構違うから両方試着した方がいいと思ったのでした。」

「ショウエイのシールドは、X-12のCW-1シールドから順次採用されているプリズム(屈折)作用のある「歪みの少ない3次元一体成形」になってから、気分が悪くなったり頭痛までするようになりました。以前の2次元形成のシールドだったX-11を被ると今でも頭痛は全く起こりません。現在はプリズム作用の無いシールドを採用しているアライヘルメットを使っていますが、頭痛は全く起こりません。元々はショウエイ好きだったのですが、今ではシールド頭痛の都合でアライしか被れません。」

「90年代前半だったか、SHOEIが倒産しかかって会社更生法の適用を申請したのには驚いた記憶がある。」

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