ウォーキング「一日1万歩」は歩きすぎ? 健康維持の目的に適した歩数とは
成人女性であれば1日あたり6000歩~8000歩目安で十分!その根拠をご紹介します。
目次
歩きすぎに要注意
ウォーキングアプリが多彩に増え、コロナ禍の健康法のひとつとしてウォーキングを日課にしている人も多いはず。
しかし間違った歩きすぎがもたらす体への支障にも要注意です。
「Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)」というスマホアプリの登場で、ウォーキング人口が増加中だそう。
これは「ポケモンGO」のNianticと任天堂が共同開発したモバイルゲーム。
歩くことで持っている苗を育て、成長した苗は「ピクミン」という生き物になり、そのピクミンのケアをし、一緒に歩いて地図上に花を植えていくという内容。
「気づいたら1万6000歩も歩いていた」など、ハードウォーカーのコメントをSNSで散見します。
岩城橋、開通します???
皆さまお待たせしました!
2022年3月20日(日)13時頃、岩城島と生名島を結ぶ岩城橋が開通します。これにより、ゆめしま海道は全線開通を迎えます!!
信号ゼロ、トンネルゼロ、ストレスゼロの全てが美しいゆめしま海道は、サイクリングにも、ウォーキングにもおすすめです?? pic.twitter.com/VvgcW2mQQG
— 瀬戸内かみじまトリップ(上島町観光情報) (@kamijima_ehime) February 4, 2022
一万歩歩く必要はない
その一方で「歩きすぎて足裏が痛い」など歩きすぎを反省する声もあるのです。
このゲームをしていなくても、「コロナ禍の運動不足解消に」と意識的に歩いている人は少なくありません。
なかには「毎日1万歩」を目標にしている人もいるでしょう。
しかし、実はこれにはあまり根拠はないことが見えてきたのです。
ハーバード大学が『The Journal of theAmerican Medical Association』に発表したウォーキングの健康効果に関する論文によると、一日の総歩数が増えることで死亡率は低下するが、7500歩で下げ止まり平坦化したというのです。
高齢者の場合はもっと少なく、4400歩で死亡率が低下することが判明。
そう、健康維持という目的であれば1万歩も歩く必要はないのである。
ウォーキングした歩数1歩=1円だったら永遠に歩けるので日本国政府の皆さんは『健康促進運動』に是非この制度ご検討下さい。
— 吉野 (@liz00___) February 3, 2022
無理をしない
多くの人は、歩けば歩くほど消費エネルギーが上がり痩せられることを期待するでしょう。
しかしウォーキングは、痩せるのには消費エネルギーが低いのです。
あくまでも循環器や足腰の健康を維持するためであり、無理をする必要はありません。
成人女性であれば6000歩~8000歩目安で十分なのです。
また、日常的に歩き慣れていない今、歩数を少しずつ増やすことも大切。
逆に無理をすれば足・ひざ・腰に負担がかかり、姿勢にも影響を及ぼす、とお茶の水整形外科の銅冶英雄医師は言います。
「急にたくさん歩くと足底筋やひざ、腰などを痛めることになります。また女性の場合、中敷きがフラットな靴で歩く人が多い。これだと足のアーチが支えられないので、外反母趾や足底筋膜炎などのトラブルが起こりやすくなります」
この時季に愛用する人が多いムートンブーツも、中敷きはフラット。
長時間歩くときは足のアーチを支えられるスニーカーなどウォーキングに適したものを選びましょう。