排気量とは、エンジンが1度に吸い込める気体の容積のこと。
エンジンが吸い込む気体は空気と燃料が混ざったもので、混合気と言います。
混合気が燃えたときに発生するエネルギーによってエンジンが動き、容積が大きいほど大きなエネルギーを得られエンジンのパワーが強くなるという仕組みです。
目次
どの排気量のバイクを選ぶべき?排気量ごとのメリット・デメリットは?
バイクは、原付や中型、大型など排気量ごとに分類されており、それぞれ異なる個性をもっています。
さまざまな種類のバイクがある中で、どの排気量のバイクを選んだらよいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そもそも、バイクは排気量ごとにどういった違いやメリット・デメリットがあるのでしょうか。
50cc原付1種バイク
まず、50cc以下のバイクのメリットは、普通自動車免許があれば乗れること。
他の排気量のバイクと違って、原付バイクに乗るためにわざわざ新しい免許を取得する必要がありません。
また、車両価格や維持費が比較的抑えやすい点もメリットとして挙げられます。
しかしその一方で、2段階右折や通行帯制限といった独自のルールを守らなければいけません。
また法定速度も30km/hと、ほかの排気量のバイクやクルマよりも遅く設定されているので、パワフルな走りを楽しみたい人にはおすすめとは言えないでしょう。
125cc以下原付2種バイク
次に51~125ccのバイクは道路運送車両法で原付二種に分類されており、運転には普通自動二輪小型限定免許が必要です。
原付と表記されていますが前述したような原付バイクの独自ルールは適用されず、法定速度は60km/hに設定されています。
コンパクトなモデルが多く、かつ通勤通学など日常使いで活躍できることから昨今特に人気が高く、各メーカーの現行ラインナップも豊富な点がメリットと言えます。
しかし、高速道路や自動車専用道路などは走行することができません。
250cc以下バイク
そして126~250ccのバイクは、普通自動二輪免許で運転することができるバイクです。
この排気量のバイクのメリットとしては、車種ラインナップが豊富な点や車検がないことなどが挙げられます。
日本だけでなく世界的にも人気が高い排気量なのでラインナップが非常に豊富で、現行モデル、過去モデルを含めると途方もない数のモデルがあります。
つまりデザインや足つき、機能やカラーなどさまざまな点を踏まえた、自分の理想のバイクに出会える可能性が高いということです。
また250cc以下のバイクは車検の対象外なので、大型バイクと比べると維持費が安く抑えられるのも魅力です。
ただし車検がないということは、デメリットにもなり得ます。
点検をする機会がないからといって放置しておくと故障につながるので、そうならないためにも定期的に自分で点検する必要があります。
あまりバイクのメンテナンスに自信がないという人は、ショップやディーラーへ持って行くとよいでしょう。
400cc以下のバイク
251~400ccのバイクに乗るためには、普通自動二輪免許が必要です。
この排気量のバイクはツーリングでパワー不足を感じることも、長距離走行で不安定さを感じることも少ない点がメリットと言えます。
しかしその一方で、税金や保険料といった維持費が、401cc以上の大型バイクと変わらないというデメリットがあります。
維持費がそこまで変わらないのなら、大型バイクに乗ったほうがよいと考える人も少なくありません。
しかし車体の大きさから大型バイクよりも取り回しがしやすいモデルが多く、250cc以下のバイクよりもパワーのある走りを味わえるため、251~400ccのバイクの需要は高いようです。
400cc超の大型バイク
401cc以上の大型バイクは、圧倒的なパワーと存在感が魅力
そして401cc以上の大型バイクは、圧倒的なパワーと存在感が魅力のバイクです。
大型バイクの力強い走りは、他の排気量のバイクではなかなか味わうことができません。
シフトチェンジを頻繁にしなくても、アクセルを少し開けるだけでどんどん加速していきます。
また、車体が大きく重いので安定性も抜群です。
車体の大きさと重さで安定感が得られる一方で、取り回しが難しい面もあります。
車両重量は200kg以上あり、中には300kgを超えるモデルも少なくありません。
かなり重いため、押して歩いたりバイクを引き起こしたりといった動作に苦労しやすい点がデメリットと言えるでしょう。
※ ※ ※
バイクは排気量によって異なる魅力を持っている一方で、デメリットも持ち合わせています。
メリットデメリットを把握した上で、自分のライフスタイルに合ったバイクを選んで、より楽しいバイクライフを過ごしたいものです。
ネットの声
「ポイントは、小は大を兼ねず、大も小を兼ねないところ。
普段650に乗ってて、取り回しもパワーも満足しているのですが、たまに社用の125に乗ると、街中での軽快さは断然125が上。
もちろん、パワーや重厚感ではリッターオーバーには敵わない。
共通しているのは、どれも楽しいことですね。」「リタイア後にたっぷりある時間を利用し、キャンプ道具を積み、数か月のツーリングをするような場合は、250㏄くらいあったほうがいいです。
そういったことを何年も続けたいと思うのなら、なおさらです。
じゃないと、ちょっときつい峠の登りでは40キロくらいしか出ないので、後続のクルマに次々と抜かれて怖い思いをします。
また、フレームや各シャフトとそれらを支えるベアリング、荷台、チェーンとスプロケット、その他多くの部品の大きさと強度が違うので、やはり250㏄くらいないと消耗が激しいです。
排気量でバイクの重さは変わりますが、乗る人間と荷物の重さは変わりません。
だから小排気量車では、長距離、長期間のツーリングは厳しいです。
数日程度のツーリングがメインなら、そこまで気にしなくても大丈夫です。」「個人的には250が1番バランスが良い。250でも単気筒じゃなければそれなりに走るし。
でも、バイク好きには物足りないって人も多いかもね。
逆に通勤だけなら2種原が楽。」