ブリーフ団Dが語る…みんながエガちゃんを好きになる…真面目さの中のキモさ

皆がエガちゃんを好きになる…ブリーフ団Dが明かすエガちゃんの本質「真面目さの中にある、素で持っているキモさが魅力」

かつて「抱かれたくない男」「嫌いな男」でトップ常連だったエガちゃん。

しかし先日ORICON NEWSが発表した「第4回好きなYouTuberランキング」では昨年に引き続き首位という、パブリックイメージとは相反した驚異の2連覇を達成したのです。

なぜ今、エガちゃんなのでしょうか。

「嫌いな男No.1」がなぜ、「好きなYouTuberNo.1」に輝けたのか。

登録者数288万人(3/4現在)の『エガちゃんねる』のディレクターを務めるブリーフ団Dこと、藤野義明氏にその魅力を語りました。

「お前らも腹をくくれよ!」生放送中にディレクターに喝!

エガちゃんが話題になったのは『浅草橋ヤング洋品店』、『めちゃ×2イケてるッ!』に出演を始めた頃。

すぐに全裸になるなど、その強烈かつ過激な暴れっぷりに視聴者からクレームが来ることも多々あったのです。

藤野氏は『さまぁ~ず×さまぁ~ず』や『「ぷっ」すま』『内村プロデュース』などを手掛けてきたベテランテレビディレクター。

当時のエガちゃんについて次のように語ります。

「あまりいい人っぽいことをいうと江頭さんに怒られちゃうんで話しづらいんですけど、とにかく仕事に対してストイック。例えば『「ぷっ」すま』時代、僕らがやってほしいことを120%の力でやって来るので、江頭さんと仕事をしたスタッフさんは皆、江頭さんのことを好きになっていました」(藤野氏/以下同)

エピソードのいくつかを挙げると、まず他のタレントより入り時間が早い。10時入りのスケジュールであれば、エガちゃんは9時半入り。

ボサボサ頭に上半身裸、黒タイツで、メイク、スタイリング時間はあまりかからないだろうと尋ねると「集中しているんだと思います」との回答。

「座右の銘が『1クールのレギュラーより、1回の伝説』。一点勝負が多いのでそこへ向けて集中力を高めていく。あとは昔気質の芸人さんなので遅刻はあり得ないという考えもお持ちのようです」。

また登録者数250万人の生配信時、エガちゃんは局部が見える可能性のあるチャレンジを行ったのですが、藤野氏が「生ですから気をつけましょう」といったところ、「もういいじゃん、どっちになったって」とピシャリ。

藤野氏は当時を振り返り、

「あの言葉の裏には、『寧ろお前も腹くくれ。守りに入ってんじゃねーよ』というニュアンスが込められていました。改めて、『エガちゃんねる』はエガちゃんさんのチャンネルで、つまり僕らも絶対に守りに入ってはダメだと改めて思わされた瞬間でした」

と語ったのです。

“素のエガちゃん”をどれだけ出すか 「追いかけ回す存在でありたい」こだわりも

そもそも『エガちゃんねる』の発足のきっかけは、『「ぷっ」すま』や『めちゃイケ』が終わり、エガちゃんのテレビ出演が激減したこと。

最初に見たお笑いライブがエガちゃんだったという、筋金入りの「あたおか(『エガちゃんねる』視聴者の名称)」だった藤野氏は、このままエガちゃんが“嫌われ芸人”のまま終わるのは忍びないと考えました。

そこでエガちゃんらしさを残しつつ、素のエガちゃんを半々の割合で出していくYouTubeを考えたが、エガちゃんはこれに抵抗。

「江頭さんは『素の俺なんて笑えないし面白くないよ』と難色を示していたのですが、『そこは僕が絶対に笑いにします』と。元々売れてない時代に借金取りに追われて、自分の部屋から大家さんの庭まで続く穴を掘って逃げたような人ですからね(笑)。あと、江頭さんとは付き合いも長かったので『藤野くんが面白いと思うんなら』とOKを頂きました。一発目の『お尻習字』も当然、広告落ちましたし、あまり広告なしが続くと、チャンネル自体、続けていけない事情もありますので」

その素のエガちゃんが出た企画では例えば、エガちゃんが憧れるセクシー女優の佐山愛とのデート動画がある。始終緊張するエガちゃんが映し出されたのですが「江頭さんって恋愛偏差値が中高生から成長してないんですよ」と藤野氏は明かします。

「江頭さんは『みなこの圧倒的モテ男TV』を一番よく見ているのですが、それを見て恋の勉強を。例えば大人のお店の女の子に毎朝必ず6時にLINEするのですが、その理由は『ずっと送っていて突然止まったら、あれ? と気にしてもらえるから』。つまり僕らが中高生にモテ雑誌でやってたことを56歳でやってるんです」

さらには

「そうした夜の大人のお店でも、江頭さんは女の子に本名の秀晴ではなく“エガちゃん”と呼んでもらいたいらしく。つまりプライベートではなく“エガちゃん”としてプレイしたい。エガちゃんとして扱ってくださいね、と。その女の子たちに話を聞いたことがあるんですが、優しいし、偉ぶらないし、いいお客さんだと言ってました」

ではエガちゃんは本当は女性にモテたいのか。

藤野氏の答えは「否」。

「やはり、悲鳴を上げて逃げ回る女性を追いかけ回す存在でにこだわりたいようです。エガちゃんとして。髪も『美容院を我慢するとそれだけ大人のお店に行けるから』と切らないですし、鼻毛の処理もまったくしておらずで」

では、薄毛も気にしてないのでしょうか。

「そこは逆に、育毛剤、AGCクリニックなど相当高いお金をかけています。ですがまったく効果なく、頭ではなく体毛に行ってしまうようで、最近腕毛がさらに濃くなり悩んでました」

エガちゃんの“男心”も、なかなかに複雑なようだ。

テレビやYouTubeの規制よりも、今はコロナ禍で批判が上がりやすい時代

「そういった真面目さの中にある、素で持っているキモさが江頭さんの魅力」と藤野氏は話します。

「実際、体力を使う芸が多いので週に2~3回はジムで鍛えてますし、収録前には入念にストレッチも。でもその時、人がいようがいまいが、何故か『1、2、3、4』と声を出しながらやってるんです。声出さなくてもいいのに、と聞いたんですが『いや出したほうが』と。まあいいやと思ってそれ以上ツッコまなかったんですが、そういう人目をあまり気にしない変態性はやっぱりありますね」

そんなエガちゃんでも失敗はあります。

結婚披露宴サプライズの企画では、まさかの新婦のお母さんがエガちゃんの大ファン。

プレゼントとして『お尻習字』で用いたお尻の穴に入れた筆を渡したのですが、そこで悲鳴が上がる目論見は外れ、感動大作に。

完全に不発だったのですがエガちゃんは体に汗をかき、息を切らしてやり切ったのです。

その時の言葉「俺は手が抜けねえんだよ」は非常に印象的でした。

「ネット上に伝説のようにある『死にたくなったら俺を見ろ。自分より下の奴がいると分かって死ぬのがバカらしくなるから』も本当に本人の言葉。そんな彼を僕は“ラスト・サムライ”…『サムライ芸人』だと思っています」

昨今はテレビ界ではコンプライアンスが叫ばれ、過激なことはやりづらくなりました。

エガちゃんのような芸人にとって、YouTubeはそれが出来る貴重な場。

今後YouTubeも厳しくなるでしょうが、

「僕はテレビマンであり、別の表現方法にチューニングを合わせていくこともしてきたのでそこまで不安視してない。それより今はコロナ禍の規制の方が厳しい。全裸で女の子たちにダイブしても『このコロナ禍に接触!?』といった批判の方が先に来る。早くコロナ禍が明けてほしい。我々の目標は江頭さんを世界に送ることですから!」

実は『エガちゃんねる』のディレクターたちはテレビのゴールデンで腕を鳴らしてきた日本でも有数のディレクターたち。

そんな彼らがどうエガちゃんを演出しているかは藤野氏の著書『エガちゃんねる革命』(宝島社)に詳しく書かれています。

エガちゃんが日本を飛び出し、世界の女性たちに何デシベルの悲鳴を上げさせられるか…彼が全力で地球を駆け回る姿をいつか見たいものです。

ネットの声

「エガちゃんねる革命の書籍気になっており、昨日ようやく購入でき一気に読んでしまいました。一番の感想はスタッフ藤野さんとエガちゃんの相性が凄くいい。タレントを輝かす事が出来る藤野さんとどんな仕事も全力で取り組むことで台本の先にある予想外の結果まで持ってくるエガちゃんの持ってる人間力が成した結果が今までの軌跡だと思いました。これからも応援しています、一、アタオカより。」

「ああいう芸風だし、あのテンション(もちろん素は穏やかで礼儀正しい)だから嫌いな人はとことん嫌いなタイプだと思う。でもそれとは逆にそんなエガちゃんに元気を貰ってる人が居るのも確か。彼の場合本物のプロと言うより本物の芸人なんだなぁとつくづく思う。時代時代って言うけどこういう芸人が一人くらい居たって良いじゃない。」

「エガちゃんこそ真のプロだと思います。今の芸人は何故かカッコよさ、おしゃれなど、求めてない方向で演出してますが、お笑いのプロとしては程度が低いですよね。なんで今の芸人はコメンテーターとか、映画撮ったりとか、司会とかに出だすんだろうね。こういうことを専門にやっている人は、芸人に乗っ取られて、悔しくないのかね。タイムマシーン3号さんもそうだけど、多彩な才能というよりは、むしろ単純にネタで笑わせられるのが真の芸人ではないのか。それがプロの振る舞い。」

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