地球上の石油はあとどれくらいで掘りつくすのか
地球に埋まっている石油は、いつか掘り尽くされることだろう。時々ニュースで「あと何年」などと言っているが気になるところです。
しかも、これからは大規模な油田は見つかりそうにないというのですが…。
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年々石油の埋蔵量は増えている
『エネルギー白書2017』によれば、世界の石油確認埋蔵量は、2015年末時点で1兆6976億バレルで、これを2015年の石油生産量で割った可採年数は50.7年です。
あと50年ほどだと聞くと心細い気もしますが、じつは地球上の石油資源の埋蔵量は、年を追うごとに増えているのです。
地熱発電はCO2排出量が超少ないという特徴もあります。図を見ればその差は一目瞭然。
石炭の72分の1、石油の56分の1、太陽光と比較しても約5分の1です。
普及させれば削減目標は勝手に達成されますし、半永久的なのでエネルギー供給も安定します。
こんな凄い資源が日本は世界3位の埋蔵量? pic.twitter.com/4BaYDds6RL— ひつじさん@明るいニュース (@hitsuji_bright) June 11, 2022
新たな油田の開発や掘削技術の進化
日本で石油埋蔵量のことが一般にも話題に登るようになったのは、1970年代の第一次石油危機から。
当時は「あと30年」などと言われたものですが、その30年はとっくに過ぎているのです。
これは、新たな油田の開発や掘削技術の進化によって確認埋蔵量が年々増えているためで、可採年数というのも涸渇までの年数を表すものではなく、長期的には150年以上と予測されています。
石油当てたいよなぁ!
日本はサウジアラビアを凌ぐ埋蔵量の噂 pic.twitter.com/X83TMuw1CD
— ビースト (@Q6Fal2eHmAmOhuE) June 12, 2022
シェール革命
しかも最近では、新しい資源であるオイルシェールの採掘が急成長をとげ、「シェール革命」と呼ばれています。
オイルシェールは、石油になる前の段階で地層に堆積した頁岩の層で、シェールガスという天然ガスとシェールオイルという石油もとれます。
採掘にはコストがかかるものの、現在では採算ベースにも乗るようになっており、日本にも輸入されています。
しかもオイルシェールは、北米、中国、西欧、中南米、アフリカなど世界の広い範囲で採掘できることがわかっており、石油資源の涸渇は当分心配ないのです。