ガソリン高騰でクルマはEVがいいのか? 家計を考えたクルマ選びとは
ロシアのウクライナ侵攻により、ガソリン価格の上昇に歯止めが効かない恐れが出てきました。
レギュラーガソリン1L当たり170円を超える店舗が増える中、できるだけ燃費の良いクルマを考える人も少なくありません。
そこで注目されるのがEV車やHV車だが、購入費用対効果を考えると家計に優しいとは必ずしも言えないのです。
目次
燃費の良いクルマへ
ロシアへのSWIFT制裁措置により、原油国ロシアからの供給が先細りするのではとの懸念から、原油先物価格の上昇が続いています。
岸田首相も、ガソリンのトリガー条項について凍結解除の含みを持たせる発言をしましたが、いつどのような状況で凍結解除されるか全く不透明のままです。
このような状況の中、クルマを使用せざる得ない人たちにとって、ガソリン代は家計に大きくのしかかってくるでしょう。
そこで思いつくのが、燃費の良いクルマへの買い替えです。
こんな流れになっちゃうとガソリン車よりEV車買おうかなみたいな感じになっちゃうんかねぇ。たぶん電気代もバカ高くなるからあまり意味ないんだろうけど(´・ω・`)
— ふくたろう (@fuku__taro) March 6, 2022
充電時間がネック
真っ先に思いつくのが、EV車です。
100%電気で走行するため、ガソリンがいらないばかりか、エンジンがないため、オイル交換などの経費もかからないのです。
これだけ見ればかなりお得と言えます。
しかし、航続距離に大きな問題を抱えていることが否めません。
例えば日産リーフの場合、62kwのバッテリー容量のタイプでもWLTCで458kmの走行距離であり、これは東京と名古屋の片道分にちょっとおつりが出る程度です。
しかも普通充電を選択すると8時間以上かかり、急速充電を選んでも約40分。
もちろん、充電時間中に用事を済ませていれば問題ないという人であればそれでもいいでしょう。
とはいえ、いつでも充電時間を待っているほど暇なわけではありません。
EVは、この充電時間が最大のネックと言えるのです。
11年前に起きた東日本大震災を機に『パワー』が主体だったエンジンが『環境』がメインになり、『4気筒』から『3気筒』へと変化していった。ロシアの影響でガソリン価格が絶望的になりそうだが、コレを機に『ガソリン車』から『EV』に世の中が大きく変化していくのだろうか…
— きよたん (@KIYOTANYOUTUBE) March 6, 2022
軽自動車が最適解
それではハイブリッド車ならどうかと言えば、トヨタ・ヤリスの場合WLTCモードで36.0km/L、プリウスでもWLTCモード30.8km/Lです。
そして車体本体価格は、プリウスのエントリーモデルが259万円であり、リーフのエントリーモデルが332万円のため、73万円も初期投資が違います。
これはかなりHVが有利でしょう。
さらに経費を抑えられるクルマはないのかと見回すと、軽自動車があります。
最近の軽自動車は、ハイブリッドカー顔負けの低燃費であり、スズキアルトがWLTCモードで27.0km/という低燃費なのです。
軽自動車は、昔から維持費が安く人気がありましたが、作りがチープであったことがネックでした。
しかし最近の軽自動車は、一昔前の普通車以上の快適性能を備えているため、街乗り重視なら家計にも優しく最適な乗り物と言えるでしょう。