日本にはどれくらい左利きがいるのか？
左利き人口は戦後増えたのはなぜか
目次
戦後に女性差別解消の動きが進んだことで変化した数値とは
1973年と1993年に、大学生を対象とした利き手検査が行われました。
より現代に近い1993年の調査に注目すると、左利きの割合は男子6.2%、女子4.2%となっています。
また、両利きの割合は男子6.6%、女子5.6%。この1993年の数値と、1973年の数値を比較したとき、興味深い事実がわかります。
2回の検査が行われた20年のあいだに、女子のみ非右利きの割合が増加したのです。
特に女子は比率の数値が倍増したという点が重要なポイントになります。
この理由として考えられるのが、時代背景。
1973年の調査では対象者の親がほとんど戦前生まれなのに対し、1993年の調査では大部分が戦後生まれです。
左利きをめぐる環境は現代に入って大きな変化を見せ、特に日本では戦後急速に西洋化が進みました。
そして、左利きに対する偏見、女性への端的な差別が解消される方向にむかい、人々の意識が変わっていったことが調査結果に変化をもたらした原因だと考えるのが妥当ではないでしょうか。
現在では、日本人の非右利きの割合は約10～11%で、おそよ10人に1人。
昔に比べたらその割合は増えましたが、それでも西洋諸国はもっと高比率だというデータも出ています。
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・両利きの人がいるのはどうして？
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眠れなくなるほど面白い 図解 左利きの話 八田武志 (監修) 日本文芸社 (2022/7/29) 935円
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