国際宇宙ステーションを地球に落下させる計画が発表される
1998年から建設が開始され、宇宙飛行士の若田光一氏や野口聡一氏らが長期滞在したことでも知られる国際宇宙ステーション(ISS)が、2030年をもって運用が停止されることが明らかになりました。
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2030年内に運用停止
長年使用されてきたISSは部品の劣化による亀裂や空気漏れの問題がしばしば報告されており、運用の停止が近いことが以前から明らかになっていました。
もともと早期に運用が停止される見込みであったところ、バイデン政権の意向をくみ、2030年まで運用が延長されることがNASAから発表されました。
同時に、NASAはISSを商用利用向けに展開する計画も発表。
深宇宙探査や人体実験といった研究目的で民間企業が利用できるように移行されます。
2030年3月から最後の有人利用期間が設けられ、2030年同年内に運用が停止される予定。
ポイント・ネモに墜落
ISSの軌道高度は2031年1月までに次第に下げられていき、同月内に宇宙船の墓場「ポイント・ネモ」に墜落させられる見込みです。
ポイント・ネモは南太平洋海域の特定の地点を指し、すべての陸地から最も離れている到達不能極として知られている場所です。
ポイント・ネモ
ほー pic.twitter.com/f4t9K3OqPL— ??qo?n? ?? thank you (@kurobee_dev) February 2, 2022
商業目的地としての移行を計画
NASAのISSディレクターであるロビン・ガテンス氏は「今後の商業目的地としての移行を計画しながら、2030年まで得られる利益を最大化することを楽しみにしています」と述べました。
ISSは第一宇宙速度に近い速度(7.66km/s)で「落下」し続ける事で遠心力と重力加速度が限りなく釣り合いの関係になるので「無重力」と言えるわけッスね pic.twitter.com/v29kEQwmjN
— 理系志望 (@burio_temporary) December 30, 2021
ネットの声
「ISS制御落下にあたり民間企業から「落とすくらいなら綺麗なモジュールだけ欲しい」とオファーがあったりすると
税務署あたりの出番になるんだろうか」「重力があっても自由落下している空間は無重力と同じ状態になっています。無重量とは重さがないという意味です。無重力または無重力状態の空間ではどのような物体も重さがありません。軌道を回る国際宇宙ステーション(ISS)は地球に対して自由落下の状態にありますから、ISSもその内部も無重量です。」
「Iss国際宇宙ステーションは少しづつ地球に引っ張られて落下していくのを補給船が来るたびに可能な場合には燃料噴射で軌道修正してるんですね。」