巨人の捕手…今年はきっしゃんで! 

G小林誠司に「最後通告」指揮官から「岸田を使う」と言わしめた舞台裏とは

V奪回を目指す原巨人で正捕手争いに注目が集まっています。

昨季は主に大城、小林との併用でシーズンを戦ったのですが、両選手ともに「及第点」は与えられず…。

特に正捕手候補と長年期待を集めながら、居場所を確立できない小林をめぐっては今季、周囲の目もより一層厳しさを増しそうです。

今年は岸田を使おうと思っています

原監督から小林への厳しい言葉が飛び出したのは新春1月1日にラジオ日本で放送された「徳さん×原監督ジャイアンツドリームトーク2022」の番組内でのこと。

同番組は長年巨人をウオッチしている徳光和夫さんが独自の視点で原監督にシーズン展望を聞くというもの。

この中で原監督はナイン全員に「12球団トップクラスの実力」を求めると共に、「4番・岡本」以外のレギュラー白紙化を打ち出すなど、V奪回を目指す上で各選手の自覚をうながし、力の底上げを求めたのです。

そして注目される正捕手争いについても言及。

小林、大城の2捕手に対して「そこそこのものはやってくれる」としながら、「では12球団1になるの?というと物足りないな」とバッサリ。

その上で「今年は岸田を使おうと思っています」と今季から捕手のエースナンバーである「27」を背負うことになったプロ5年目の岸田の積極起用を明言してみせたのです。

大城、小林では物足りない

背景には指揮官が発した言葉通り、正捕手争いを繰り広げた2人に対しての物足りなさがあるというのです。

「大城に関しては打てる捕手として打撃の良さは認められながらも、肝心のリード面がまだまだ成長が必要。一方の小林は近年言われ続けているが、まず打率0割台ではセ・リーグで戦ったいくのは本当に厳しい。本来ならば巨人はドラフトでも捕手を獲って育てていくべきだったが、それもできなかったとなれば、トレード、もしくは現有戦力で戦っていくしかない。今いる選手の尻を叩くしかないということでしょう」(球界関係者)

小林の打力が…

4年総額4億円の大型複数年契約を結んでいたことが明かになった小林は昨季64試合に出場し、打率・093、1本塁打、3打点。

打率は2年連続で1割に届かず。

昨シーズン中には冗談交じりに元木ヘッドコーチ(現ヘッド兼オフェンスチーフコーチ)から「誠司、お願いだから打ってくれ!」と懇願されたこともありました。

過去には菅野や山口とのバッテリーで「最優秀バッテリー賞」を受賞するなど、球界きっての強肩と卓越したリードは知られながら、ウイークポイントの打撃が向上しないことでどんどん自分の立場を苦しくしてしまっています。

激しさを増す正捕手争いに生き残れるか、複数年契約の3年目となる今季は小林にとっていよいよ真価が問われる大事な年となりそうです。

おすすめの記事