おぎやはぎは残った!バイキング後続番組で生き残った理由

おぎやはぎだけが「バイキング」の後続番組で生き残った理由

2014年、「笑っていいとも!」の後継番組として「バイキング」が始まりました。

歴史ある「いいとも」の枠で新たに始まる番組ということもあり、スタッフにも出演者にもプレッシャーがのしかかっていたのです。

新番組にもおぎやはぎが

開始当初は曜日ごとに日替わりでさまざまなタレントがMCを務めていたのですが、2015年3月からは坂上忍が総合MCとしてすべての曜日に出演することになり、この番組の顔となったのです。

坂上が総合MCになって、情報番組から時事ネタを扱うワイドショーへと番組内容が徐々に変化していき、社会的な議題について坂上とコメンテーターたちが激しく意見を交わす討論が中心になっていきました。

坂上のアクの強い仕切りぶりが人気を博し、「バイキング」は長く続きます。

その後、番組名が「バイキングMORE」に変更されたりしながらも、坂上がずっとこの番組を牽引してきたのです。

そんな「バイキングMORE」が、2022年3月についに終了を迎えることになりました。

4月からは新番組「ポップUP!」が始まります。

アナウンサーの佐野瑞樹と山﨑夕貴が進行役を務め、曜日ごとにさまざまなパーソナリティが出演します。

グルメ、美容、エンタメなどの最新情報を紹介する情報番組になる予定だそう。

「バイキングMORE」の出演者と現在発表されている「ポップUP!」の出演者の顔ぶれを比較すると、気付くことがあります。

おぎやはぎだけが両方の番組に名を連ねているのです。

しかも、「バイキング」から「バイキングMORE」の時代まで、坂上以外のレギュラー陣がどんどん入れ替わる中で、おぎやはぎだけは出演を続けてきました。

番組の内容が情報番組からワイドショーに変わっても、彼らの地位はびくともしなかったのです。

なぜ、おぎやはぎはこれほど重宝されているのでしょうか。

炎上を免れるキャラクター

もともと彼らは「バイキング」がワイドショーになることを想定していませんでした。

お気楽な情報番組だと思っていたら、いつの間にか芸能人のスキャンダルについてコメントを求められる番組になっていたのです。

でも、彼らはそれを淡々と受け入れました。

コメンテーターの仕事を苦手とする芸人も多い中で、おぎやはぎの2人はいつもの調子で自由奔放に意見を言ってきたのです。

共演者に厳しく当たることが多い坂上も、そんな彼らのことを気に入っていたようでした。

アンジャッシュの渡部建の不倫騒動があったときにも、矢作兼は全く心のこもらない棒読み口調で「あんな清廉潔白な男がこんなことになるなんて意外ですよね」と言って、笑顔を浮かべていました。

一方の小木博明も「渡部さんがそんなに好感度が高いっていうのも知らなかったし。(スポーツ紙の)記事を見て、イケてる中年キャラって(書いてある)。あ、この人イケてたんだって、俺、初めて知って。ダサい人だと思ってたんですけど」と一刀両断したのです。

矢作もその言葉に深くうなずきながら「そうなんだよな。世間と佐々木希ちゃんだけなんだよな、渡部さんを信用してるのは」とダメ押しの一言。

付き合いの長い先輩芸人を容赦なくイジり倒していました。

渡部の件に限らず、コメンテーターとしてのおぎやはぎはいつもこんな調子でした。

大上段から正義を唱えるわけでもなければ、無理に笑いを取りに行くわけでもありません。

ただ思ったことを淡々と述べるのです。

無難な発言をして器用に立ち回る人が多いコメンテーターの中では、そんな2人の率直さが物珍しく見えたのです。

マイペースな生き方こそ最強

彼らは、ほかのタレントなら炎上してもおかしくないような危険なコメントをすることもあります。

しかし、それが実際に問題になることはほとんどありませんでした。

コメントに批判が殺到して彼らが番組内で謝罪した、などという話はこれまでに一度も聞いたことがないのです。

おぎやはぎだけが炎上を免れている理由は、彼らの特異なキャラクターにあります。

彼らは情報番組でもラジオ番組でも思ったことをストレートに言っているだけのように見えます。

いわば、テレビを見ながら酔っ払いの中年男性がクダを巻いているようなものです。

ただ、彼らは、いつもの脱力した口調で、それを堂々と言い切るのです。

そして、何を言われてもひるみません。

「本当にそう思ったんだから仕方ないじゃん」と言わんばかりの態度を貫きます。

これによって、受け手に無意識のうちに「こいつらには何を言っても無駄だ」と思わせることで、結果的に炎上を防いでいるのです。

どちらかと言うと、矢作よりも小木の方が好き勝手に暴言を吐く場面が目立ちます。

ただ、小木が羽目を外して行き過ぎた発言をすると、すかさず矢作がフォローに回るのです。

それによって場の雰囲気が和み、危機は回避される。小木の無鉄砲さは矢作の温かさによって見事に中和されているのです。

そんな彼らは、仕事の上でも過剰に卑屈になったり、過剰に偉そうになったりすることがありません。

等身大の自分たちをいつも表に出すことが自然にできているのです。

だから、ストレートな暴言を吐いたとしても、そこに余分ないやらしさが感じられません。

そのため、どんなジャンルの番組にも対応できるのです。

「柔よく剛を制す」という言葉があります。

硬いものほど何らかの強い衝撃を加えるとすぐに折れてしまいますが、柔らかい柳の枝は少々曲がっても折れません。

おぎやはぎも、ひょうひょうとしているように見えて、実は芯が強いところがあります。

他人の目を気にしない彼らのマイペースな生き方こそが、テレビタレントとしては最強なのです。

ネットの声

「はっきり言うとおぎやはぎは(特にラジオとかで)失礼なことを言うときもある。それでも謝罪に追い込まれたりしないのを見ると、炎上なんて本人が観測しない限り炎上でないのかもしれない。もちろんスポンサーとかが問題視して干されたら終わりではあるけど、逆に使われ続けてるならダメージなんてあってないようなものになる。」

「先輩にも忖度ないって言うけど、芸人スタートが遅いだけで年齢的には年上だし、社会人経験も積んでる彼らは強いよね。 小木は勝手な決めつけで「どうせこんなやつだよ」みたいなコメント言うけど腐り芸みたいにコンビで笑いに変えてる。 芸能界の古い伝統で理不尽だったり現代と合わない習慣をおぎやはぎが変えていったようなことの各芸人の証言があるから裏では皆に頼りにされてる面もあるのかな。」

「おぎやはぎは同じ事務所の先輩にも忖度しない。誰にも忖度しない。自分の言いたいことをハッキリ言い、というより、あまりにも大胆なので見ている方が度胸の凄さに呆れて?笑ってしまう。しかし、正論なので好感が持てる。コンビのバランスも絶妙だ。他のコメンテーターは大したことなかったが、辞めた小藪は偉かったな。」

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