日本にはアレがある…やがてやってくるマイクロカーの時代

じつは日本は超先進国だった!? いま世界が期待を寄せる「マイクロカー」とは

マイクロは「とても小さい」という意味ですが、クルマが「とても小さい」という解釈は国や地域、さらに時代によって違いがあります。

歴史が長いマイクロカーの魅力とは

自動車史を紐解いてみると、パッと見てマイクロカーというイメージのクルマが登場したのは、1950年代半ば過ぎから1960年代前半にかけてでした。

舞台となったのは、ドイツやイタリアです。

第二次世界大戦の後、各地で復興が進んでいったのですが、庶民と富裕層との経済的な格差も徐々に広まっていくのです。

そうしたなかで、クルマをより身近に、より安価に、日々の移動が可能とするために、いわゆるマイクロカーが普及します。

代表的なマイクロカーといえば、BMWイセッタや、メッサーシュミットKR200があります。

現在、日本の各地博物館などでも展示されていますが、じっくり見てみるとかなり簡素な作りですが、思い切った外観デザインはユーモラスに感じるような斬新性があると感じます。

日本では買い物難民向けに

戦後の日本で言えば、ダイハツミゼットも、マイクロカーの一種ですし、その他にも欧州マイクロカーの影響を受けたと思われるような日本製マイクロカーがさまざま登場しています。

こうした、いまや博物館モノになったマイクロカーが存在する一方で、2022年時点でも欧州でマイクロカーと呼ばれることがあるクルマもあるのです。

たとえば、シトロエンのアミがあります。

全長2.41mで欧州連合での小型モビリティ規定に属するため、フランスでは14歳以上であれば免許不要で運転が可能。

日本の場合、超小型モビリティがマイクロカーの部類に入るでしょう。

国土交通省が2010年代に軽自動車と自動二輪車の中間のカテゴリーにするべく、全国各地で実証試験を行いました。

高齢ドライバー向け、観光地での回遊として、またと都心周辺の団地などでのいわゆる買い物難民向けなど、さまざまな可能性を模索してきました。

軽自動車が世界から必要とされるかも

そうした実証試験では、全国各地でベンチャー企業が立ち上がりビジネスモデルを考案したのですが、法規制が遅れるなどの理由から、そうしたベンチャーのほとんどが量産化までに到らなかったのです。

その他、タケオカや光岡自動車などが原付としてマイクロカーを少量生産していた時期もあるのですが、法改正により市場から撤退しています。

このようなマイクロカーの世界感がある一方で、欧米や中国など諸外国では「日本のマイクロカーはさまざまな種類があるし、価格もリーズナブルで、是非とも自分の国でも売って欲しい」という声が聞かれることが多い、日本版マイクロカーが2022年時点で存在するのです。

それは、軽自動車のことです。

日本市場の特化して進化し続けている軽自動車こそ、史上最強のマイクロカーと呼べるのかもしれません。

ネットの声

「軽自動車が世界に誇れるウルトラコンパクトカーであることは自明の理で、アメリカにおいて25年経過した軽トラが大人気と言う点でもよく分かる。最近の軽は高さが大きくなったせいか4人乗っても十分な車室を確保し、660ccとはいえターボ装着等問題ない動力性能を持つ。最近は価格が200万円近く何ってきたことが玉に瑕だが比較的安価な自動車税・維持費が魅力で特に地方では一人1台の日常の足として欠かせない。外国においては日本同様道幅の狭い欧州旧市街やアジアの狭い道では重宝するのは必至。実際排気量を800ccほどに拡大して販売する例もある。世界に積極的に売り込む戦略があっても良いのではなかろうか。ガソリンだけでなくサクラEVの登場もある。そこそこ戦えるのではなかろうか。特に軽トラは良い。」

「360cc規格の軽自動車なら、明らかにマイクロカーと言えると思う。
でもね、今の車体重量が1トンになろうかという軽自動車は、もはや軽自動車と呼ぶことがどうかと感じる。
普通車であれ軽自動車であれ、車体重量が軽いほど省エネなのは間違いないから、今の重たい車を何とかしてほしいな。」

「0.66リッター直3DOHC-VVTターボ搭載。4WDやマニュアル車も有るし、スポーツタイプやワゴンタイプも有る。こんな魅力的で実用的なマイクロカーは世界中どこを探しても日本にしか有り得ない。欲しがる外国人が多いのは当然だと思う。売り込んでもいいと思う。」



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