うごめく思惑…F1モナコGPは存続するのか

F1とモナコの契約交渉はいまだ平行線。グランプリ存続のためアルベール2世が介入か

F1モナコGPの契約延長のため、F1とモナコ自動車クラブが交渉を続けていますが、現時点では2023年以降に開催されるのかどうか、明らかになっていません。

交渉をうまく進めるべく、モナコ公アルベール2世も関与し始めたと、2016年のF1チャンピオンでモナコに住むニコ・ロズベルグが明かしました。

2023年には開催から外れる可能性も

2023年にF1は24戦のカレンダーを組むことを計画しているのですが、伝統のグランプリであるベルギー、フランス、そしてモナコが枠から外れる可能性があります。

モナコはF1の歴史のなかで特別な位置を占めてきました。

そのため、F1に支払う開催料金は他のグランプリよりも低く設定され、トラックサイドの広告に関して有利な条件を得ているなど、いくつかの特権を有しているのです。

お互いの利権と思惑がからむ

現在F1は自身により有利な条件でモナコと契約を結びたいと考えています。

一方で、モナコ自動車クラブには譲歩する気持ちはないようだと、ロズベルグは語っています。

「モナコ公自身が交渉に介入している。モナコ自動車クラブが強硬な姿勢をとっているからだ」とロズベルグは『Motorsport-Total.com』に対してコメントしました。

「F1と自動車クラブの意見をまとめるには、仲介役が必要だ。モナコ公が深く関与している。モナコはカレンダーに残るべきだ。そうなることを僕は願っている」

モナコ側に譲歩が必要?

モナコはF1に絶対に必要な存在ですが、モナコの方も現在のF1の状況を受け入れ、歩み寄る必要があると、ロズベルグは言います。

「モナコはレースそのものの歴史であり、一年で最も華やかなイベントだ。これからも継続する必要がある。でも、モナコの方も多少歩み寄る必要がある。F1世界選手権のスポンサーと競合するようなスポンサーがサーキットにあるんだ。それはもちろん厳しい。なんとか妥協点を見つける必要がある」

ネットの声

「今のマシンは確かに大型化してるけど、回頭性は上がってるのかな?
確かデイモン・ヒルが乗ってた頃のウィリアムズが、ある年モナコの最初のセッションで、ステアリング目一杯切っても写真のローズ・ヘアピンを曲がり切れないことが判明し、全セッション毎周スロットル操作でワザと尻を滑らせるハーフスピン状態を作り出して無理矢理曲がってたらしい。
その時のウィリアムズのマシンは、当時の中では異例とも呼べる程の超ロングホイールベースだったのが原因とのことだったけど、数値見たら今のマシンの方が長いぐらいなんだよね。」

「モナコ、風景は綺麗なんだけど決勝はよほどのことがない限り抜けないからレースとしてはね…人為的に波乱要素を入れるのは一つの手だろうけど、それもしらけるし、コース改修もほぼ無理だろうし(海を埋め立てるぐらい??)。
だからもし仮にスパとモンテカルロどちらか一つしか残せないとかだとスパを残して欲しいなあとは思う。スパも厳しそうだけど、なんとか残って欲しい。」

「見る側から言えば予選の時点でレース結果が決まってしまうモナコは要らない、しかもその予選ですら運の要素が大きいし。
現代の巨大化して壊れないF1があんな壁に囲まれた公道を走っても延々と退屈なトレインになるだけだし、歴史や伝統に拘るよりも時代に即したショーを見せる方がエンターテインメントとして建設的だと思う。
廃止するのが難しいのであればグランプリのカレンダーから外して、ポイントの関係ない名誉レースとして夏休み前にやればいいんじゃないの?」

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